
プレ男大人になってもニキビがなくならないんだ…。1日5回くらい顔を洗ってるのに、ぜんぜんよくならない。

メル美洗いすぎも、よくないって聞いたことあるよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 「男磨き」の身だしなみシリーズ、今回はニキビです。日本皮膚科学会の一般向けQ&Aをもとにまとめました。
ニキビは「病気」
- 日本皮膚科学会は、ニキビを皮膚の慢性炎症性の病気と位置づけています
- 悪化させると、治せないあと(瘢痕)が残ることがあります。こころへの影響も大きいとされています
- 大人になっても続いたり、大人になって初めてできたりするニキビは「大人のニキビ(思春期後ざ瘡)」と呼ばれます(治療ガイドラインの塗り薬は大人のニキビの記事にくわしく)
どうしてできる?
- 皮脂が多く出ることと、毛穴の先が詰まることで、毛穴の中に皮脂がたまって始まります(これが面皰)
- 面皰の中では、アクネ菌が増えやすく、炎症を起こして赤いニキビになります
「不潔だからできる」は誤解
- 学会は、ニキビは不潔にしているからできるわけではないとしています
- 強くこすったり、1日に5回も10回も洗顔したりする必要はありません。そうした洗顔で炎症が起きて、かえって悪化します
正しい洗顔
- 1日2回、洗顔料をよく泡立てて、手でやさしく洗う
- たっぷりの水で洗顔料を洗い流す。洗顔料はニキビ用がおすすめ
- 乾燥が気になるなら、保湿剤も

プレ男1日5回は洗いすぎだったのか…。
日常生活で気をつけること
- ストレスの少ない、規則正しい生活
- ニキビをつぶさない、さわらない。髪がニキビにふれない髪型の工夫も
- 食事や化粧に特別な制限はありません。間食をさけて、バランスよく
- チョコレートやケーキ、ピーナッツなどとニキビの因果関係ははっきりしていません。食べると悪くなると感じる人は、ひかえればよい、とされています
皮膚科の治療
- 日本皮膚科学会のガイドラインでは、アダパレン、過酸化ベンゾイル、その2つを合わせた薬、クリンダマイシン(抗菌薬)と過酸化ベンゾイルを合わせた薬、抗菌薬の飲み薬・塗り薬が、強くすすめられています
- 化粧品や医薬部外品は、ニキビを予防したりできにくくしたりするものはあっても、ニキビの治療薬ではありません
- 国内で承認されていない薬をネットで個人輸入するのは、副作用などの心配があります
それぞれの薬の特徴
- アダパレン:毛穴のつまりを改善して、ニキビのはじまり(面皰)をできにくくする塗り薬。はじめの2週間以内に、乾燥、カサカサ、赤み、ヒリヒリ感、かゆみが出ることがありますが、しだいにやわらいできます。使う量の調整や保湿剤で軽くできます。妊娠している人、妊娠を予定している人は使えません
- 過酸化ベンゾイル:アクネ菌への抗菌作用と、毛穴のつまりを改善する作用がある塗り薬。抗菌薬とちがい、薬が効かない菌(耐性菌)の報告はないとされています。ときに赤み、乾燥、かぶれが出ることがあります
- 抗菌薬(飲み薬・塗り薬):長く使うと抗菌薬が効かない菌が増えることがあるため、飲み薬は1〜3か月がひとつの目安。使うときはアダパレンや過酸化ベンゾイルといっしょに使うのが望ましいとされます
- よくなってきたら抗菌薬はやめて、塗り薬で再発を防ぐ治療(維持療法)を続けます。学会のQ&Aでは、少しよくなっても1年くらいは通院を続けて、とされています

メル美皮膚科で、ちゃんと効く薬をもらうのがいちばんだね。

ニキビは不潔だからできるのではありません。洗顔は1日2回、つぶさずに、長引くときは皮膚科で相談しましょう。
ヒゲ剃りでニキビが悪化しやすい人は、ヒゲ剃りのあとの赤いブツブツ・ヒリヒリを減らすも参考に。
まとめ
- ニキビは皮膚の慢性炎症性の病気。悪化させるとあとが残ることも
- 不潔だからできるのではない。洗顔は1日2回、泡でやさしく
- つぶさない、さわらない。チョコレートなどとの因果関係ははっきりしない
- 皮膚科では、ガイドラインで強くすすめられる塗り薬・飲み薬がある
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A ニキビ. https://qa.dermatol.or.jp/qa3/index.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A ニキビ Q9 アダパレン、Q10 過酸化ベンゾイル、Q12 抗生物質の長期内服. https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q09.html https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q10.html https://qa.dermatol.or.jp/qa3/q12.html (閲覧日:2026年9月30日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。