
プレ男夏に新しい腕時計を買ったら、ベルトの下が赤くなってかゆいんだ。ベルトのバックルが当たるおなかも同じ感じ…。

メル美金属アレルギーかもね。私もピアスで耳がかゆくなったことある。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、腕時計やアクセサリーで起こる金属のかぶれの話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A かぶれ」(接触皮膚炎診療ガイドラインにもとづく解説)をもとにまとめました。
かぶれ(接触皮膚炎)とは
- 外から刺激物質や、アレルギーのもとになる物質が皮膚にふれることで起こる、湿疹の炎症です
- 赤み、ぶつぶつ、小さな水ぶくれなどがまざってジクジクし、長引くと皮膚がごわごわしてきます。かゆみやヒリヒリ感をともないます
金属のかぶれは「汗」がきっかけ
- 金属は、アクセサリー、コイン、時計、革製品、セメント、ステンレス、塗料など、身のまわりの多くのものにふくまれています
- 汗などでとけ出した金属が、かぶれを起こします。学会の Q&A では、金属のボタンによるかぶれの例も紹介されています
- 日本で調べられている、かぶれの原因になりやすい物質の上位5つは、硫酸ニッケル、金チオ硫酸ナトリウム、ウルシオール(うるし)、パラフェニレンジアミン(毛染め)、塩化コバルトです。ニッケル、金、コバルトと、金属が3つ入っています

プレ男夏の汗で、時計の金属がとけてたのか!
毛染めのかぶれ(パラフェニレンジアミン)は、白髪染め・ヘアカラーのかぶれにまとめています。
原因は「パッチテスト」で調べられる
- 原因と考えられる物質を絆創膏のような小さな皿につけて、ふつうは背中などの正常な皮膚に48時間貼ります
- 日本人に陽性になりやすい22種類の物質を、2枚のパネルにまとめた検査もあります
- 貼っているあいだは、シャワー、入浴、スポーツ、汗の多い仕事はひかえます
- はがしたあと、そのあとの日、そして1週間後など、何回かに分けて判定します
- 検査で、皮膚の色が変わったり、あとが盛りあがったりすることもあるため、同意したうえで検査を受けます
治療と予防
- 治療でいちばん大切なのは、原因の物質を見つけて、ふれないようにすることです
- かゆみや湿疹の炎症には、ステロイドの塗り薬が使われます
- 医師は、いつ・どこに出たか、汗や日光との関係、仕事、趣味、化粧、薬などをくわしく聞いて原因をさぐります
- かゆくてジクジクした湿疹は、アトピー性皮膚炎など、ほかの湿疹と見分けることも大切です
ニッケルフリーで、かぶれは減らせる?
- 学会の Q&A によると、ヨーロッパではニッケルフリーの装身具や日用品がふつうになった結果、ニッケルやコバルトのパッチテストの陽性率が下がってきています(スイスなど)
- ピアスなどの装身具をニッケルフリーにすると、ニッケルにかぶれる人の割合は下がる可能性が高いとしています。日本でも、ニッケルフリーの装身具や日用品をふだんから使う必要性がある、としています

腕時計やピアスの下がかゆいのは、汗でとけた金属による「かぶれ」かもしれません。原因はパッチテストで調べられます。ニッケルフリーの装身具で、かぶれは減らせる可能性があります。
おしゃれと肌

プレ男皮膚科でパッチテストを受けて、原因がわかったら、ふれないものを選ぶ!

メル美ピアスはニッケルフリーのものを選ぼうっと。
ピアスの穴のまわりが盛りあがってきたときは、「ケロイド」と「肥厚性瘢痕」のちがいへ。
歯科金属のアレルギーが引き金になることもある手のひら・足の裏のぶつぶつは、掌蹠膿疱症へ。
まとめ
- かぶれ(接触皮膚炎)は、ふれた物質で起こる湿疹。赤み、ぶつぶつ、かゆみ
- 金属はアクセサリー、時計、ボタン、革製品などに。汗でとけた金属がかぶれのもと
- 日本のかぶれの原因の上位にニッケル、金、コバルト
- 原因はパッチテスト(48時間貼って、何回か判定)で調べる
- 治療は原因にふれないこととステロイドの塗り薬。ニッケルフリーでかぶれを減らせる可能性
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A かぶれ(Q2、Q8、Q13、Q15、Q19). https://qa.dermatol.or.jp/qa4/index.html (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。