
プレ男最近、白髪がちらほら。市販の白髪染めを使ってみようと思うんだけど、箱に「毎回、皮膚テスト」って書いてある。めんどうだし、前に髪を染めたときは平気だったから、いらないよね?

メル美前は平気でも、急にかぶれることがあるって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、白髪染め・ヘアカラーのかぶれの話です。消費者安全調査委員会(消費者庁)の事故等原因調査報告書「毛染めによる皮膚障害」(平成27年10月23日)の概要をもとにまとめました。
毛染めの皮膚障害は、毎年度200件ほど
- 消費者庁の事故情報データバンクには、毛染めによる皮膚障害の事例が毎年度200件ほど登録されていました(平成22〜26年度で154〜238件)。そのうち毎年18〜44件は、けがや病気の程度が1か月以上と登録されていました
- 毛染めによる皮膚障害の多くはかぶれ(接触皮膚炎)で、直接の原因はヘアカラーリング剤です
- まれに、アナフィラキシー(全身の重いアレルギー反応)が起きることもあります
報告書では、こんな例が紹介されています。
- 40歳代から自宅で毛染めをしてきた人が、2年ほど前から毛染めのたびに痛みやかゆみを感じていたが、市販の薬で治まるので続けていたところ、ある日顔が赤くはれて、しみ出る液がしたたる状態になり、はじめて受診した
- はじめて行った美容院で毛染めをして1週間ほどたったころ、頭皮が赤くなり、かゆみが出て、髪が抜け落ちた。皮膚科で染毛剤による接触皮膚炎と診断され、1年間治療を続けるよう言われた

プレ男「市販の薬で治まるから」って続けてたら、急に悪くなるのか…。
「酸化染毛剤」はアレルギーを起こしやすい
ヘアカラーリング剤には、大きく分けて次のものがあります。
| 酸化染毛剤(医薬部外品) | 半永久染毛料(化粧品。ヘアマニキュアなど) | |
|---|---|---|
| 染め方 | 染める成分が髪の内部の深くまで入る。脱色しながら染める | 染料が髪の表面にくっつく。脱色しない |
| 色もち | 長い | 短め(だんだん落ちる) |
| かぶれ | 主成分の酸化染料(パラフェニレンジアミンなど)が、アレルギー性のかぶれを起こしやすい | 酸化染毛剤とくらべると、アレルギー性のかぶれを起こすことは少ない |
- 酸化染毛剤は、色もちがよく、明るい色にも暗い色にも染められるため、いちばん広く使われています
- これまで異常を感じたことがない人でも、続けるうちにアレルギー性のかぶれになることがあります
- アレルギーの場合、いったん治まっても、また使えば症状が出て、だんだん重くなり、全身の症状が出ることもあります
- 異常を感じても軽いからとそのまま続けていると、突然悪化することがあります
使うたびに「48時間前のセルフテスト」
報告書が紹介している業界団体の「注意表示自主基準」では、ヘアカラーの外箱に必ず表示する8項目のなかに、次のようなものがあります。
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ヘアカラーは、まれに重い(または重篤な)アレルギー反応を起こすことがあります
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使用説明書にしたがい、毎回必ず染毛の48時間前に皮膚アレルギー試験(パッチテスト)をしてください
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次の人は使わないでください
- 今までに、この製品にかぎらずヘアカラーでかぶれたことがある人
- 今までに、染毛中またはその直後に気分が悪くなったことがある人
- 頭皮や皮膚が過敏な状態になっている人
- 頭、顔、首すじにはれもの、傷、皮膚病がある人
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薬剤や洗い液が目に入らないように。眉毛・まつ毛には使わない
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このテストは、自宅や理美容院で毛染めをする前に、アレルギーが出るかを確かめる唯一の手段とされています。化粧品・医薬部外品のなかで、毎回のテストを求めているのは染毛剤だけです
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テストのやり方は、製品の使用説明書にしたがってください

ヘアカラーのかぶれは、今まで平気だった人にも起こります。毎回48時間前のセルフテストを。一度かぶれたことがある人は、ヘアカラーを使わないでください。
かぶれたら
- かゆみ、赤み、はれなどが出たら、毛染めを続けず、皮膚科を受診しましょう。報告書でも、症状が出ても受診しないまま続けて重くなった例が紹介されています
剃ったあとの肌荒れはヒゲ剃りのあとの赤いブツブツ、大人のニキビは大人のニキビは皮膚科で治す病気、髪が抜ける原因はAGAだけじゃない抜け毛へ。

プレ男説明書どおり、48時間前にテストしてから染める。かゆくなったら、市販の薬でごまかさずに皮膚科へ行く!

メル美美容院でも、毎回テストのこと聞いてみようかな。
腕時計やピアスなど、金属によるかぶれは腕時計やピアスの下がかゆい…それ「金属かぶれ」かもへ。
床屋(理容所)と美容室(美容所)の数の推移は、床屋(理容所)は10年で約1万8千軒へってへ。
まとめ
- 毛染めの皮膚障害は、毎年度200件ほど。治療に1か月以上かかる例も
- 酸化染毛剤は、アレルギー性のかぶれを起こしやすい
- 今まで平気でも、続けるうちにアレルギーになることがある。軽いまま続けると急に悪化することも
- 毎回、染める48時間前に皮膚アレルギー試験(使用説明書どおりに)
- かぶれたことがある人は使わない。症状が出たら皮膚科へ
参考文献
- 消費者安全調査委員会. 消費者安全法第23条第1項の規定に基づく事故等原因調査報告書【概要】毛染めによる皮膚障害(平成27年10月23日). https://www.caa.go.jp/policies/council/csic/report/report_008/pdf/8_houkoku_gaiyou.pdf (閲覧日:2026年10月4日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。