
メル美新しい腕時計をつけたら、手首が赤くてかゆくなっちゃった。前からピアスでもなることがあるの。

プレ男ぼくはバイトの皿洗いで、手がガサガサで切れてる。これも「かぶれ」なのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、かぶれ(接触皮膚炎)の話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A 接触皮膚炎(かぶれ)」をもとにまとめました。このQ&Aは、2020年に改定された「接触皮膚炎診療ガイドライン」にもとづいて作られています。
かぶれとは
- 外から皮膚にふれた刺激物質やアレルギーの原因物質によって起こる湿疹です。赤み、ぶつぶつ、小さな水ぶくれなどが混ざってジクジクし、長引くとごわごわした皮膚になります。かゆみやヒリヒリ感をともないます
- 原因を確定して、その原因にふれないようにできれば、根治できる病気です。一方、原因がわからない、防ぐ方法がとられていない場合は、治りにくくなります
- 皮膚科の患者の約4%(3.92%)をしめる、多い病気です。20〜30歳代と50〜75歳代に多いことがわかっています
2つのタイプ
| 刺激性接触皮膚炎 | アレルギー性接触皮膚炎 | |
|---|---|---|
| 起こる人 | 誰にでも起こる | その物質にアレルギーがある人だけ |
| 主な原因 | 石けん・洗剤、強い酸・アルカリなど | ニッケルなどの金属、ウルシ、毛染めの成分、ゴム製品の薬品など |
| しくみ | 皮膚のバリア(角層)がいたんだところから刺激物が入る | 一度アレルギーになる(感作)と、次にふれたときに炎症が起こる |
- このほか、ふれたものに光(日光)が当たって起こるタイプもあります
- 日本でアレルギーの原因として多いのは、硫酸ニッケル、金(金チオ硫酸ナトリウム)、ウルシオール、パラフェニレンジアミン(毛染めの成分)、塩化コバルトなどです

プレ男皿洗いの洗剤でガサガサになるのは、誰にでも起こる「刺激性」のほうなんだ。
身のまわりの原因
- 日用品:洗剤の界面活性剤やクリーニングの溶剤(刺激性)、ゴム製品の薬品や接着剤、繊維・プラスチック製品の成分(アレルギー性)。原因と気づかずに使い続けて、湿疹が慢性化していることも少なくありません
- 化粧品・毛染め(ヘアカラーのアレルギー)
- 金属:眼鏡、腕時計、ピアスなど(金属アレルギー)
- 食べ物:調理や農作業などで手をよく使う人に多く、マンゴーなどの植物性の食べ物が多い
- 植物:とげや樹液の刺激、アレルギー
- 塗り薬・目薬:抗菌薬や痛み止め(非ステロイド性抗炎症薬)の塗り薬で多く、まれにステロイドの塗り薬でも。湿疹や傷に塗ってかえって悪化・長引くので、かぶれと気づきにくいことがあります(塗り薬の使い方)
検査:パッチテスト
- アレルギー性のかぶれの原因を確かめる最も重要な検査がパッチテストです。原因と考えられる物質を背中などに48時間貼り、はがしたあと、72時間後か96時間後、1週間後などに判定します
- 貼っている間は、シャワー・入浴・スポーツ・汗をかく仕事は控えます。皮膚科医が行う検査です

かぶれは、原因を見つけてふれないようにできれば、根治できる病気です。くり返すときは、皮膚科でパッチテストを受けて原因を確かめましょう。
治療と予防
- 治療でいちばん大切なのは、原因の物質や刺激を見つけて取り除くことです。医師は、いつから、どこに出たか、家や職場、汗や日光との関係、仕事、趣味、化粧、家事などをくわしく聞きます
- かゆみや炎症を抑えるために、ステロイドの塗り薬を使います
- 石けんなどによる慢性の刺激性皮膚炎では、バリアクリームや保湿剤が予防・治療に強くすすめられます
- 家事には、ポリ塩化ビニル樹脂などの家事用手袋を。手袋を長く使う仕事では、使う時間を短くし、下に綿の手袋をつけると、皮膚のバリアのいたみを防げます

メル美時計とピアスでなるなら、金属かもね。皮膚科でパッチテストを受けてみよう。プレ男くんは手袋と保湿ね。
まとめ
- かぶれは、皮膚にふれた物質で起こる湿疹。原因を取り除けば根治できる
- 刺激性(誰にでも、洗剤・石けんなど)とアレルギー性(ニッケル・ウルシ・毛染めなど)
- 日用品、化粧品、金属、植物、塗り薬も原因に
- 原因を確かめるのはパッチテスト
- 治療は原因を避ける+ステロイドの塗り薬。水仕事は手袋と保湿
参考文献
- 日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A 接触皮膚炎(かぶれ)(Q1〜Q12、Q16、Q17、Q19、Q20). https://www.dermatol.or.jp/qa/qa4/index.html (閲覧日:2026年10月6日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。