
プレ男夏休みに実家に帰ったら、庭で子どもと手持ち花火をしたいな。

メル美楽しみだね。でも、うちの子はまだ2歳。花火を持たせても大丈夫かな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、家族で楽しむ手持ち花火のやけどの話です。国民生活センター「花火による子どものやけどに注意しましょう」(2023年6月14日)と、消費者庁「みんなの消費安全ナビ Vol.667 やけどなどに注意して花火を楽しみましょう!」(2025年8月8日)をもとにまとめました。
やけどの半数以上は1〜3歳
国民生活センターによると、
- 医療機関ネットワーク(消費者庁と国民生活センターの共同事業)には、花火で遊んでいてやけどを負った事故が、2018〜2022年度の5年間で60件寄せられています
- 被害にあった人の8割以上が1〜6歳の幼児で、1〜3歳児が5割以上(57%)でした
- 東京消防庁管内でも、花火の事故で救急搬送されたのは2017〜2021年の5年間で22件、その半数以上が1〜3歳児でした
- やけどの原因は、火花など(花火の炎や火の粉)が約6割、花火が消えたあとの燃えカスが約2割
- やけどをした場所は、手や足(指をふくむ)が約7割でした
- 1〜3歳児では、花火の火や燃えカスを「触った、握った」が約4割と、全体より多くなっていました

プレ男小さい子ほど、火を「つかもう」としちゃうんだ…。
実際にあった事故
国民生活センター・消費者庁が紹介している事例です。
- 手持ち花火に火がついた瞬間に驚いて振り回し、腕に花火が貼りついた(3歳)
- 吹き出す花火の火をつかもうとして、手のひらと指をやけど(1歳)
- 花火がサンダルの上に落ちて、足の指と足の裏をやけど(2歳)
- 保護者が一瞬目を離したすきに、靴に火の粉がうつって燃えていた(3歳)
- 花火を振り回した直後、風で火花がスカートに飛んで燃え上がった(6歳)
- 地面に落ちた燃えカスを拾ってやけど(3歳)
燃えカスは、消えて見えても熱い
国民生活センターのテストでは、子どもが簡単にやけどをする温度(約70℃)を下回るまでに、次の時間がかかりました。
| 花火の種類 | 消えたあとの燃えカス | 落ちた燃えカス |
|---|---|---|
| 吹出花火 | 約40秒 | 約16秒 |
| スパークラー | 約60秒 | 約60秒 |
| 線香花火 | 約15秒 | 約10秒 |
※5種類ずつの平均。スパークラーの燃えカスは、落ちた直後は600℃以上でした。
- 線香花火の火の玉が、ぬれた地面やコンクリート、バケツの水に落ちると、はぜて火花が広がるようすも見られました
- スカートや浴衣など裾の広がった服でしゃがむと、地面についた裾の上に燃えカスが落ちて火がつくことがありました
- 2歳児くらいの人形に花火を持たせ、正面からそよ風を当てると、吹出花火の火花が下半身を中心に降りかかりました
家族で花火を楽しむポイント
国民生活センターと消費者庁の呼びかけです。
- 3歳以下の子どもには持たせない:花火の注意表示にも「3歳以下のお子様には手に持たせない」などの対象年齢が書かれています。対象年齢に満たない子は、距離を置いて見せましょう
- 大人の目の届くところで:きょうだいや友だちと遊ぶときは、近づきすぎないように
- 風下に立たせない、風が強い日はやめる
- 服と靴に注意:肌の出る服やサンダル、裾の広がった服はやけどや着火の危険があります
- 水の入ったバケツを用意し、近くの水道の場所も確かめておく
- 消えたらすぐ水へ。落ちた燃えカスは触らない
- 周りに燃えやすいものがない、広い場所で。点火用のろうそくやライターの扱いにも注意し、冷却スプレーや殺虫剤などのスプレー缶、消毒用アルコールなど引火しやすいものは火のそばで使わない

メル美今年は、2歳の子はパパのひざの上で、少し離れて見る係にしよう。
服に火がついたら、やけどをしたら
- 消費者庁:服に火がついたら、すぐ脱げるなら脱ぐ。脱ぐのが難しければ、火のついたところをたたく、水をかけるなどして早く消す。消したあとも水で冷やし続ける
- 国民生活センター:水をかけるのが第一。あわせて「ストップ・ドロップ・アンド・ロール」(止まって、倒れて、転がる。燃えている部分を地面に押しつける)も覚えておきましょう
- 消費者庁:やけどの部分への刺激が強いときは、容器にためた水で冷やし、水道水やシャワーを直接当てない。自己判断で対処せず、医療機関を受診してください

花火のやけどは、半数以上が1〜3歳の子どもです。小さな子には持たせず、離れて見せてあげてください。
- 家の中のやけどの冷やし方と受診の目安は家の中のやけど・転落、キャンプの火の注意は家族ではじめてのキャンプ、花火大会の歴史は隅田川花火大会の記事もどうぞ
まとめ
- 花火のやけどは、半数以上が1〜3歳。原因は火花が約6割、燃えカスが約2割
- 3歳以下には持たせない。離れて見せる
- 風下に立たせない、強い風の日はやめる。裾の広がった服とサンダルに注意
- バケツの水を用意し、消えたらすぐ水へ。燃えカスは約60秒熱いことも
- 服に火がついたら、脱ぐ・たたく・水をかける。やけどは冷やして受診
参考文献
- 独立行政法人国民生活センター. 花火による子どものやけどに注意しましょう―3歳以下の子どもの事故が多く発生、着衣に着火した事例も―(2023年6月14日). https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20230614_1.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 消費者庁. みんなの消費安全ナビ Vol.667 やけどなどに注意して花火を楽しみましょう!(2025年8月8日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20250808/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。