大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

夏目漱石「琴のそら音」婚約者の露子がインフルエンザ。幽霊を研究する友人に「よく注意したまえ」と言われ、迷信ぶかい婆さんは犬の遠吠えが「ただごとじゃない」。雨の夜道を走って帰った法学士が、翌朝、四谷で見たもの

No.0932026年10月12日

夏目漱石の短編「琴のそら音」。法学士の「余」(靖雄)は、近く結婚する婚約者・露子が風邪をひいたことを、友人の津田君に話します。「インフルエンザ?」——幽霊の本を研究している津田君は、親戚の若い妻がインフルエンザから肺炎になって亡くなり、その姿が戦地の夫の手鏡にあらわれた、という話をします。迷信ぶかい婆さんは、犬の遠吠えがただごとではないと言う。雨の夜道で、葬列や赤い火に出あいながら家へ飛んで帰った「余」は、一睡もせずに朝を待ち、四谷へかけつけます。こわがりな恋心をえがいた、ユーモアのある一編を、青空文庫の本文で紹介します。

目次
  1. 幽霊を研究する友人
  2. 迷信ぶかい婆さん
  3. 「インフルエンザ?」
  4. 雨の夜道
  5. 雨戸を叩く音
  6. 翌朝、四谷で
  7. 床屋の狸と、春のような笑い声
  8. まとめ

プレ男彼女が風邪をひいたって聞くと、なんだか心配で眠れなくなること、あるよね…。

メル美漱石にも、そんな心配性の男の人の話があるの。こわいけど、最後はちょっと笑えるお話だよ。

今回は、夏目漱石の短編「琴のそら音」(ことのそらね)です。青空文庫の本文(底本:ちくま文庫『夏目漱石全集2』)で読みました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

幽霊を研究する友人

迷信ぶかい婆さん

プレ男犬の遠吠えに、方角に、風邪…。不安になる材料がそろっちゃった。

「インフルエンザ?」

雨の夜道

メル美何を見ても、露子さんのことにつながっちゃうんだね。

雨戸を叩く音

翌朝、四谷で

床屋の狸と、春のような笑い声

プレ男大さわぎしたけど、それだけ露子さんのことが好きだったってことだね。

夏目漱石の「琴のそら音」で、「余」が一晩じゅう心配した婚約者の露子は、翌朝には「風邪はとっくに癒りました」という元気な姿でした。その後、露子は以前よりいっそう「余」を愛するようなそぶりに見えた、と物語は結ばれます。

まとめ


参考文献

  1. 夏目漱石. 琴のそら音(底本:『夏目漱石全集2』ちくま文庫). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/card1073.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。