大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

芥川龍之介『好色』「天が下の色好み」平中が、どうしても落とせなかった女・侍従。60通の手紙への返事は、自分の手紙から切りぬいた二文字。雨の夜の待ちぼうけ。そして、恋をあきらめるために平中が思いついた、とんでもない方法

No.0942026年10月12日

芥川龍之介の短編『好色』(1921年10月『改造』初出)。宇治拾遺物語や今昔物語に出てくる平安の色好み、平の貞文こと平中(へいちゅう)が主人公です。どんな女も三度目の手紙で靡いたという平中が、本院の侍従にだけは、20通、60通と手紙を書いても返事をもらえません。やっと届いた返事は、平中の手紙から「見つ」の二文字だけを切りぬいて貼ったもの。大雨の夜に忍んでいけば、懸け金をかけてくると言った侍従は戻ってこない。恋を忘れるため、平中は侍従の「浅ましい所」を見つけようとします。青空文庫の本文で紹介します。

目次
  1. 「天が下の色好み」平中
  2. 二十通の手紙
  3. 「見つ」の二文字
  4. 雨の夜
  5. 好色問答
  6. 「浅間しい所」を見つける
  7. 蒔絵の筐の中
  8. まとめ

プレ男『好色』って、題名がストレートすぎない?

メル美平安時代のモテ男が、ひとりの女性にふりまわされる話なの。読むと、ちょっと笑えて、ちょっと切ないよ。

今回は、芥川龍之介の短編『好色』です。青空文庫の本文(底本:筑摩書房『現代日本文学大系43 芥川龍之介集』)で読みました。初出は『改造』1921年(大正10年)10月、本文の末尾には「(大正十年九月)」とあります。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

「天が下の色好み」平中

二十通の手紙

「見つ」の二文字

プレ男自分の手紙から切りぬいて返す!侍従さん、うわてすぎる…。

雨の夜

好色問答

メル美理想の美しさを追いかけて、会うたびに幻が壊れる…。モテ男も、じつは不幸なのかもね。

「浅間しい所」を見つける

蒔絵の筐の中

『好色』の平中は、侍従を忘れるために、その「浅間しい所」を見つけようとします。けれど侍従は、平中のたくらみを見ぬいたように、筐の中身を香の細工物にしていました。

まとめ


参考文献

  1. 芥川龍之介. 好色(底本:『現代日本文学大系43 芥川龍之介集』筑摩書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/card90.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。