
プレ男藤原道長って、平安時代のいちばんえらい貴族だよね。その人の日記が、いまも残ってるの?

メル美しかも、本人の手書きなんだって。1000年以上前の日記の「原本」が残ってるなんて、すごくない?
今回は国宝「御堂関白記(みどうかんぱくき)」です。ユネスコ「世界の記憶」の登録ページ、登録が決まったときの文部科学省の資料(2013年6月19日)、文化庁などの「文化遺産オンライン」の解説で確かめました。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書いた人 | 藤原道長(966〜1027年) |
| 時代 | 平安時代の中ごろ |
| 残っているもの | 道長の自筆本14巻と、古写本12巻 |
| 自筆本の年代 | 長徳4年(998年)から寛仁5年(1021年)にかけて、とびとびに残る |
| 国宝 | 1951年(昭和26年)6月9日に指定 |
| 所有 | 公益財団法人 陽明文庫(京都府) |
| 世界の記憶 | 2013年6月に登録(ユネスコ) |
どんな日記?
- 文部科学省の資料によると、御堂関白記は、平安時代の中ごろに政治家として栄華をきわめた藤原道長の自筆の日記です
- 筆の勢いのある、うまい字で書かれています
- 文中には書き加えや訂正のあとがたくさんあり、道長が日々書き継いだ原本であることがわかります
- 平安貴族が自分で書いた原本としてはもっとも古い例で、その時代を代表する貴族の筆跡をもっとも確かに伝えるものとして、価値はきわめて高いとされています

プレ男書き直しのあとが残ってるから「本人がその日に書いた」ってわかるんだ。
何が書いてある?
- 文部科学省の推薦理由によると、御堂関白記は、摂関時代のいちばん盛んなころの、最高の実力者の日記です
- 貴族社会の中心にいた人が、政治の仕事や儀式、世の中の様子などを記したもので、摂関政治のもっとも大事なことだけでなく、ふだんの暮らしの様子も記録しています
- ユネスコの登録ページは、平安時代(794〜1192年)の、日本の宮廷の文化がもっとも花開いた時期に、権力の中心で起きた政治・経済・社会・文化・宗教・国際の出来事を、いきいきと描いていると紹介しています
- ユネスコは、道長を、10世紀の終わりから11世紀のはじめにかけて、日本の宮廷でもっとも影響力のあった人物で、政治と経済の力で大きな富と繁栄を手にした、と書いています
- 翻訳されて、外国でも知られています(文部科学省)
「世界最古の自筆の日記」
- ユネスコは、御堂関白記を「世界最古の自筆の日記」で、歴史上重要な人物の個人的な記録だとしています
- 文部科学省も、現存する日本最古の自筆日記としています
- 登録されたのは、道長の自筆本14巻と、古写本12巻です。ユネスコによると、古写本は、道長の日記を11世紀の後半に写したものです
もとは36巻あった
- 文化遺産オンラインの解説によると、道長の自筆本は、長徳4年(998年)から寛仁5年(1021年)にかけて、14巻がとびとびに残っています
- 一方、永久5年(1117年)の「摂関家旧記目録」(これも陽明文庫の所蔵)には、「御堂御記卅六巻」と書かれています
- このことから、道長が亡くなって90年ほどあとの1117年には、36巻あったことがわかります

メル美36巻のうち、いま残っている自筆本は14巻なんだね。
陽明文庫
- 御堂関白記を持っているのは、京都府の公益財団法人 陽明文庫です
- 杉並区の紹介によると、陽明文庫は、1938年(昭和13年)に近衞文麿が京都市に作った歴史資料館です。五摂家の筆頭の近衞家に伝わった古文書・古典籍・美術工芸品などを、まとめて保存しています。収蔵する資料は10万点をこえます
2013年、「世界の記憶」に
- 2013年6月19日、御堂関白記は、同じく国宝の「慶長遣欧使節関係資料」(仙台市博物館)とともに、ユネスコ「世界の記憶」への登録が決まりました(国立国会図書館カレントアウェアネス・ポータル)
- 推薦したのは日本ユネスコ国内委員会です
- 日本で初めての「世界の記憶」は、2011年の山本作兵衛の炭坑記録画です

文部科学省によると、御堂関白記は書き加えや訂正のあとが多く、藤原道長が日々書き継いだ原本です。現存する日本最古の自筆日記で、ユネスコは「世界最古の自筆の日記」としています。
まとめ
- 藤原道長(966〜1027年)が自分の手で書いた日記。書き加えや訂正のあとから、日々書き継いだ原本とわかる
- 政治・儀式・世の中からふだんの暮らしまで、摂関政治のいちばん盛んなころの記録
- 現存する日本最古の自筆日記。ユネスコは「世界最古の自筆の日記」
- 自筆本14巻(998〜1021年)と古写本12巻。1117年には36巻あった
- 1951年に国宝。京都の陽明文庫が所有。2013年にユネスコ「世界の記憶」に登録
- 日本の古い文字の記録は稲荷山古墳の金錯銘鉄剣、飛鳥時代の壁画は高松塚古墳壁画もどうぞ
参考文献
- UNESCO Memory of the World. Midokanpakuki: the original handwritten diary of Fujiwara no Michinaga. https://www.unesco.org/en/memory-world/midokanpakuki-original-handwritten-diary-fujiwara-no-michinaga (閲覧日:2026年10月22日)
- 文部科学省. 別添3 登録物件概要(「御堂関白記」及び「慶長遣欧使節関係資料」のユネスコ記憶遺産登録審議結果について, 2013年6月19日). https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/06/__icsFiles/afieldfile/2013/06/19/1336629_3.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
- 文部科学省. ユネスコ「世界の記憶」. https://www.mext.go.jp/unesco/006/1354664.htm (閲覧日:2026年10月22日)
- 文化遺産オンライン. 摂関家旧記目録〈永久五年二月十日/〉. https://online.bunka.go.jp/db/heritages/detail/198946 (閲覧日:2026年10月22日)
- 国立国会図書館 カレントアウェアネス・ポータル. 「御堂関白記」と「慶長遣欧使節関係資料」がユネスコ記憶遺産に登録決定(2013年6月21日). https://current.ndl.go.jp/car/23775 (閲覧日:2026年10月22日)
- 杉並区. 陽明文庫. https://www.city.suginami.tokyo.jp/kyouiku/bunkazai/tekigaiso/1088637.html (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。