
メル美「ショパンコンクール」って、ニュースでよく聞くよね。ピアノのオリンピックみたいなもの?

プレ男5年に1度で、ショパンの曲しか弾かないんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 「音楽の教養」、今回はショパン国際ピアノコンクールです。コンクールの公式サイトの「About Competition」「Awards」のページと、第19回大会の公式規則(英語版)で確かめました(2026年10月22日閲覧)。コンサートでの聴き方はクラシックコンサートの楽しみ方にまとめています。
プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名 | 国際フリデリク・ショパン・ピアノコンクール |
| 始まり | 1927年 |
| 主催 | フリデリク・ショパン研究所(ポーランド) |
| 開催地 | ポーランドの首都ワルシャワ |
| 開催の間隔 | 1949年から5年ごと |
| 課題曲 | ショパンの作品だけ。暗譜で演奏 |
| 最近の大会 | 第19回(2025年10月) |
「スポーツの競争」をショパンに
- 公式サイトによると、コンクールは1920年代の終わり、クラシック音楽への関心が落ち、いまでは考えにくいことに、ショパンの作品があまり評価されていなかったことへの答えとして生まれました
- 考えたのはイェジ・ジュラヴレフ教授。ショパンの演奏について議論を起こし、作品を広めるために、文化に「スポーツの競争」の要素を取りいれたのです
- 教授はのちに、「若い人たちのあいだに広めるために、ショパンの音楽に少しスポーツのような競争を持ちこもうと思った」「そのためには大がかりな、国際的な催しでなければならない」とふりかえっています
- 1932年の第2回には、世界から200人以上のピアニストが集まりました
- 第二次世界大戦で数年間開けなくなりましたが、1949年に再開。このときから5年ごとに開かれるようになりました

プレ男いまは超有名なショパンが、100年前はあまり評価されてなかったなんて意外!
歴代の優勝者たち
公式サイトは、こんな名前をあげています。
- 1960〜70年代:マウリツィオ・ポリーニ、マルタ・アルゲリッチ、アルトゥール・モレイラ・リマ
- 1970年:ギャリック・オールソンが1位、日本の内田光子が2位。公式サイトは、アメリカと日本のピアノ界にとって特別な意味のある大会だった、と書いています
- 1975年:クリスチャン・ツィメルマンが、20年ぶりのポーランド人の優勝者に
- 1980年:ベトナムのダン・タイ・ソンが優勝。いちばん熱い反応を呼んだのは、ユーゴスラビアのイーヴォ・ポゴレリッチの演奏でした
- 2000年:ユンディ・リが優勝し、世界的なスターに
- 2015年:チョ・ソンジン、2021年:ブルース・リウ
客席が暴れた「聴衆賞」の夜
公式サイトは、評論家イェジ・ヴァルドルフの文章で、かつての大会のこんな場面を紹介しています。
- 最後の出場者が弾きおえたあと、満員の客席は、深夜2時半まで審査の結果を待ちました
- 結果が発表されると、客席のお気に入りだった、着物で演奏した日本の Chieko Hara の名前がありませんでした。客席は猛烈に抗議します
- その場をおさめたのは、客席にいた裕福な実業家スタニスワフ・マイヤー。その場で、彼女のために「聴衆賞」をつくったのです
2021年、視聴者の半分以上が日本から
- 公式サイトによると、2021年の第18回では、ショパン研究所のYouTubeチャンネルの動画が、2021年10月だけで3,750万回再生されました
- 視聴者の50%以上が日本からで、ポーランド、韓国、アメリカ、台湾でも人気でした。ピーク時には、約6万2,000人が同時に視聴していました

メル美視聴者の半分以上が日本から!日本ってショパンコンクールが大好きなんだね。
第19回(2025年)のルール
公式規則によると、第19回のしくみはこうでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出場資格 | 1995〜2009年生まれで、プロの演奏水準のピアニスト |
| 予備予選 | 2025年4月23日〜5月4日、ワルシャワ。書類審査で選ばれた161人が出場(公式サイト) |
| 本大会 | 2025年10月2〜23日。第1次〜第3次予選と本選 |
| 人数 | 第2次予選に40人、第3次予選に20人、本選は10人まで(原則) |
| 演奏 | ショパンの作品だけ、暗譜 |
| 本選の課題 | 「幻想ポロネーズ」作品61と、ピアノ協奏曲(第1番ホ短調 作品11 か 第2番ヘ短調 作品21) |
| 1位の賞金 | 6万ユーロと金メダル(賞金の総額は24万ユーロ以上) |
- 審査員がつけた点数は、大会のあとに公開されるのが慣例です
第19回の結果
公式サイトの「Awards」のページによると、本選の結果は次のとおりです。
| 順位 | 名前 | 国 |
|---|---|---|
| 1位 | エリック・ルー(Eric Lu) | アメリカ |
| 2位 | ケヴィン・チェン(Kevin Chen) | カナダ |
| 3位 | ジートン・ワン(Zitong Wang) | 中国 |
| 4位 | Shiori Kuwahara | 日本 |
| 4位 | ティエンヤオ・リュー(Tianyao Lyu) | 中国 |
| 5位 | ピオトル・アレクセヴィチ(Piotr Alexewicz) | ポーランド |
| 5位 | ヴィンセント・オン(Vincent Ong) | マレーシア |
| 6位 | ウィリアム・ヤン(William Yang) | アメリカ |
- 1位の賞金は大統領、2位は下院議長、3位は首相が出す、というように、賞ごとに出す人が決まっています

公式サイトによると、ショパンコンクールは1920年代の終わりに、ショパンの作品を若い人に広めるため、音楽に「スポーツの競争」の要素を取りいれて始まりました。2021年の大会では、配信の視聴者の50%以上が日本からでした。
まとめ
- ショパン国際ピアノコンクールは1927年に始まった、ワルシャワのコンクール。1949年から5年ごと
- 弾くのはショパンの作品だけ、すべて暗譜
- ポリーニ、アルゲリッチ、ツィメルマン、ユンディ・リ、チョ・ソンジン、ブルース・リウらが優勝。1970年には内田光子が2位
- 2021年の配信は、視聴者の半分以上が日本から
- 2025年の第19回は、エリック・ルー(アメリカ)が優勝。日本の Shiori Kuwahara が4位
- 年末の名物は「第九」、元日の名物はウィーン・フィルのニューイヤーコンサートもどうぞ
参考文献
- Fryderyk Chopin Institute. About Competition. International Fryderyk Chopin Piano Competition. https://www.chopincompetition.pl/en/information/about-competition (閲覧日:2026年10月22日)
- Fryderyk Chopin Institute. Awards (Edition 2025). International Fryderyk Chopin Piano Competition. https://www.chopincompetition.pl/en/awards (閲覧日:2026年10月22日)
- Fryderyk Chopin Institute. Regulations of the 19th International Fryderyk Chopin Piano Competition. https://storage.nifc.pl/web_files/_plik/file_manager/files/193529_regulamin_19_Konkurs_ENG.pdf (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。