医療脱毛のレーザーの種類と、学会の評価:アレキサンドライト・ダイオード・Nd:YAG・蓄熱式は「強く推奨」、IPL(光脱毛)は「弱く推奨」。白髪には効かない、硬毛化が起こることも
日本皮膚科学会など5学会の「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」に新しく加わった脱毛治療の章によると、レーザー脱毛は毛のメラニンに光を吸収させて毛包を壊す治療で、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、Nd:YAGレーザー、蓄熱式脱毛は「治療を希望する患者には強く推奨」、IPL(光脱毛)は「弱く推奨」とされています。メラニンをねらうため白髪や金髪にはほとんど効かず、部位や毛・皮膚の色によっては効果が劣ったり、かえって毛が太くなる「硬毛化」が起きたりすることも。エステや家庭用の機器のほとんどはIPLです。

プレ男ヒゲ脱毛を考えてるんだけど、クリニックごとに「アレキ」「ダイオード」「YAG」「蓄熱式」…って機械がちがって、よくわからない。

メル美エステの光脱毛とは、何がちがうのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 「メンズメディカル」の脱毛から、今回は医療脱毛のレーザーの種類と、学会の評価の話です。日本皮膚科学会・日本形成外科学会・日本美容皮膚科学会・日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)の5学会による「美容医療診療指針(令和3年度改訂版)」の「第5章 脱毛治療」をもとにまとめました。特定の機器やクリニックをすすめるものではありません。
レーザー脱毛のしくみ
- 光が毛の中のメラニン(黒い色素)に吸収されて毛が熱くなり、その熱が周りに伝わって毛包(毛をつくるところ)が壊れるしくみです
- メラニンをねらうので、白髪や金髪にはほとんど効果がありません
- 2000年ごろから広まり、医療脱毛の大きな部分を占めています。それまでは、毛穴に細い針を入れて電気を流す電気脱毛が、医療機関での永久脱毛として行われていました
- 指針では、IPL(光脱毛)も広い意味でレーザー脱毛にふくめて扱っています
- エステサロンや家庭用の美容機器として売られているもののほとんどはIPLです
機器ごとの評価
| 機器 | 指針の推奨度 | 指針のコメント(一部) |
|---|---|---|
| アレキサンドライトレーザー(ロングパルス) | 強く推奨 | 皮膚冷却装置で表皮を守ると、やけどなどを避けながら比較的少ない痛みで永久的な脱毛効果を得やすい |
| ダイオードレーザー | 強く推奨 | 有色人種にも使えるように開発され、比較的安全に脱毛できる。日本でも20年ほどの使用経験 |
| Nd:YAGレーザー | 強く推奨 | スキンタイプによらず脱毛に有効。痛みはほかの機器よりやや強い |
| 蓄熱式脱毛 | 強く推奨 | 脱毛に有効で、痛みが少ない |
| IPL(光脱毛) | 弱く推奨 | 1回の照射面積が広く、痛みも少ないが、脱毛の効率はレーザーよりやや劣る |
(美容医療診療指針 令和3年度改訂版 CQ5-1-1〜5-1-5 より)
- 承認状況:レーザーと蓄熱式は承認された機器があります。IPLは承認された機器もあるものの、未承認の機器も広く使われています

プレ男機械によって、痛みや向いている肌の色がちがうんだ。
注意したいこと
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指針は、脱毛する部位、毛包の深さ、毛の太さや色、皮膚の色などによっては、脱毛効果が劣ることや、かえって毛が太く濃くなる「硬毛化」が起こることがあり、すべての部位に万能とはいえないと注意しています
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日本は有色人種が大多数なので、適切な波長・パルス幅・出力・冷却装置が、肌の色に合ったものでなければならないとされています
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やけどなどの合併症もあります。医療機関では、トラブルが起きてもすぐに医師の診察を受けられます
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医療脱毛のやけどや硬毛化、エステでの脱毛が医師法違反になることはヒゲ・VIO脱毛のやけどに注意の記事にまとめています

学会の診療指針では、医療用のレーザー脱毛は多くの機器で「強く推奨」とされていますが、部位や毛・肌の色によっては効果が劣ったり、硬毛化が起きたりすることがあります。使う機器と、リスクの説明を受けてから決めましょう。
受ける前に確かめたいこと
- どの機器を使うか、日本で承認された機器か
- 自分の毛と肌の色、部位に合った機器・設定か
- やけど・硬毛化などのリスクと、起きたときの対応
- 回数と費用、途中でやめる場合の条件
- 男性の医療脱毛の基本は男性の医療脱毛、VIOは男性のVIO脱毛の記事もどうぞ

メル美機械の名前だけで選ばないで、自分の肌と毛に合うかを聞いてみようね。
まとめ
- レーザー脱毛は、毛のメラニンに光を吸収させて毛包を壊す。白髪・金髪には効きにくい
- 5学会の診療指針(改訂版)では、アレキサンドライト・ダイオード・Nd:YAG・蓄熱式は「強く推奨」、IPLは「弱く推奨」
- エステや家庭用の機器のほとんどはIPL
- 部位・毛・肌の色によって効果が劣ったり、硬毛化が起きたりすることも
- 機器・リスク・費用と途中解約を確認してから
参考文献
- 日本皮膚科学会, 日本形成外科学会, 日本美容皮膚科学会, 日本美容外科学会(JSAPS), 日本美容外科学会(JSAS). 美容医療診療指針(令和3年度厚生労働科学研究補助金). 日本美容外科学会会報 44(特別号). 第5章 脱毛治療(CQ5-1-1〜CQ5-1-5). https://www.dermatol.or.jp/dermatol/wp-content/uploads/xoops/files/guideline/biyo2v.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。