
プレ男冬は部屋の超音波加湿器を、タンクに水を足しながらずっと使ってるんだ。洗ったことはないけど…。

メル美加湿器や温泉で「レジオネラ」っていう肺炎になることがあるって聞いたよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、レジオネラ症(レジオネラ肺炎)の話です。厚生労働省の「レジオネラ症に関するQ&A」と、国立感染症研究所の病原微生物検出情報(IASR)「特集 レジオネラ症 2013〜2023年」(2024年7月)をもとにまとめました。
どんな病気?
- レジオネラ属菌による細菌の感染症です。レジオネラ属菌は、河川、湖、温泉、土など、自然界にいます
- 主な病型は、重い肺炎を起こす「レジオネラ肺炎」と、自然によくなる「ポンティアック熱」です
- 潜伏期間は2〜10日
- レジオネラ肺炎は、だるさ、頭痛、食欲不振、筋肉痛に始まり、せき、38℃以上の高熱、寒気、胸の痛み、息苦しさが出てきます。意識の低下、幻覚、手足のふるえなどの神経の症状や、下痢がみられるのも特徴です。適切な治療をしないと急速に進み、命にかかわることがあります
- ポンティアック熱は、突然の発熱・寒気・筋肉痛などが出ますが、一時的で自然に治ります
どうやってうつる?
- 主に、菌に汚れたエアロゾル(細かい霧やしぶき)を吸いこんでうつります
- 代表的な感染源は、冷却塔の水、加湿器、循環式浴槽など
- 温泉の浴槽や川で溺れて汚れた水を吸いこんだ例、腐葉土の粉じんを吸いこんだと考えられる例もあります
- 人から人へはうつりません

プレ男加湿器の霧を吸いこんでうつることがあるんだ…。
患者は男性・50歳以上に多い
- 2013〜2023年に2万378例が届け出られました(2024年5月20日現在)。国内での感染が88.6%
- 平均年齢は69.4歳で、50歳以上が93.0%。男性が81.9%です
- 肺炎型が94.3%。届け出の時点で亡くなっていた人は255例でした
- 一年中みられますが、7月・9月に多く、温泉への入浴や旅行と関連してみられることがあります。海外旅行中の感染の報告も増えています
- 近年の集団感染には、宿泊施設の浴槽(2022年、神戸市、2例のうち1例死亡)や、病院・建物の冷却塔(2023年、宮城県21例・大阪府20例)の例があります
リスクが高い人
- 高齢者、新生児は、肺炎を起こす危険が通常より高いとされています
- 大酒家、喫煙者、透析を受けている人、移植を受けた人、免疫の働きが落ちている人も、レジオネラ肺炎のリスクが高いとされています
加湿器・お風呂の手入れ
- 超音波振動などの加湿器を使うときは、毎日水を入れ替えて、容器を洗いましょう
- レジオネラ属菌は60℃で5分で死ぬので、水を加熱して蒸気を出すタイプの加湿器は、感染源になる可能性は低いとされています
- 循環式浴槽(追い焚き機能つきの風呂・24時間風呂など)は、浴槽に汚れや「ぬめり」(バイオフィルム)ができないよう、定期的に洗浄するなど、取扱説明書に従って手入れしましょう

超音波式などの加湿器は、毎日水を入れ替えて容器を洗いましょう。追い焚きの風呂も、ぬめりがたまらないよう定期的に掃除することが大切です。
治療と、受診のサイン
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レジオネラ肺炎は細菌の感染症なので、マクロライド系・ニューキノロン系などの抗菌薬で治療できます。早期の診断・治療が大切です
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予防できるワクチンはありません
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温泉や旅行のあとなどに、高熱・せき・息苦しさが出たときは、早めに受診し、温泉や旅行に行ったことを伝えましょう
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ほかの肺炎・せきの病気はマイコプラズマ肺炎、冬の入浴の注意は冬の実家で気をつけたい、お風呂とお餅の記事もどうぞ

メル美今日から加湿器は毎日水を替えて洗おうね。
まとめ
- レジオネラ症は、菌に汚れたエアロゾルを吸いこんで起こる。人から人へはうつらない
- 感染源は冷却塔・加湿器・循環式浴槽、温泉など
- 2013〜2023年に2万378例。男性81.9%、50歳以上93.0%
- 超音波式の加湿器は毎日水を替えて洗う。追い焚き風呂はぬめりをためない
- 抗菌薬で治療できる。早期の診断・治療が大切
参考文献
- 厚生労働省. レジオネラ症に関するQ&A. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00393.html (閲覧日:2026年10月5日)
- 国立感染症研究所. 病原微生物検出情報(IASR)45(7), 2024【特集】レジオネラ症 2013〜2023年(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイトに掲載). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol45/533/533t.html (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。