
プレ男健康診断で「血糖値が高め」って言われた。甘いものはそんなに食べないのに…。たばこは関係ある?

メル美たばこって、肺やがんのイメージだけど、血糖にも影響するのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、たばこと糖尿病の話です。厚生労働省の「e-ヘルスネット」の記事「喫煙と糖尿病」(地域医療振興協会・中村正和氏、2024年3月18日更新)をもとにまとめました。
たばこを吸う人は、糖尿病に1.4倍かかりやすい
- たばこを吸うと糖尿病にかかりやすいことが、国内外の多くの研究で明らかになっています
- 日本の7つの研究を含む25の追跡調査をまとめた研究では、たばこを吸う人は、BMI、運動、飲酒など糖尿病に関係するほかの要因を調整しても、2型糖尿病に1.4倍かかりやすいと報告されています
- 吸う本数が多いほどなりやすく、禁煙した人ではリスクが下がっています
なぜ、たばこで血糖が上がる?
2つの作用が関係していると考えられています。
- 交感神経を刺激して、血糖を上げる
- 体の中のインスリンの働きをじゃまする

プレ男甘いものを食べてなくても、たばこで血糖が上がることがあるんだ…。
「禁煙すると太る」けど、それでもやめたほうがいい
- 禁煙すると、糖尿病のリスクは吸う人より下がりますが、禁煙にともなう体重増加で血糖が上がることも報告されています
- しかし、禁煙による健康全体へのよい効果は、体重増加による血糖上昇の問題をはるかに上回ります
- 禁煙後に体重が5kg以上増えても、虚血性心疾患(心筋梗塞など)や脳卒中のリスクは、吸い続けた場合より3割低くなることが明らかになっています
- だからこそ、できるだけ早く禁煙することが大切です

禁煙後に体重が5kg以上増えても、心筋梗塞などの虚血性心疾患や脳卒中のリスクは、吸い続けた場合より3割低くなることが明らかになっています。
糖尿病が心配な人の禁煙のコツ
e-ヘルスネットでは、次のことが勧められています。
- 禁煙外来を利用する
- 禁煙後の体重増加をおさえる効果が期待できる、ニコチン製剤などの禁煙補助薬を使う
- 体重管理のための生活の見直し
- 定期的に血糖の検査を受ける
- とくに運動は、禁煙後のニコチン離脱症状をやわらげ、エネルギー消費も増やすので、体重を管理しながら禁煙を確実にするのに役立ちます
すでに糖尿病がある人は、なおさら
- 糖尿病の人がたばこを吸い続けると、治療のじゃまになるうえ、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病性腎症などの合併症のリスクが高まり、死亡全体のリスクも上がります
- インスリン治療をしている人では、吸う人は吸わない人より多くのインスリンが必要(平均15〜20%ほど、ヘビースモーカーでは30%ほど)。たばこはインスリンの皮下からの吸収も遅らせます
- 禁煙すると、体重が増えてもインスリンの効きがよくなり、必要なインスリンの量が減ったという報告もあります
- 糖尿病の人では、禁煙後のリスクの低下がゆっくりなので、できるだけ早く禁煙することが重要です
- たばこは、糖尿病があってもなくても、慢性腎臓病(CKD)のリスクを高めることも報告されています

メル美「太るから禁煙しない」は、理由にならないってことだね。

プレ男禁煙外来、調べてみる。ジョギングも一緒に始めるよ。
- 糖尿病の基本は糖尿病の基本、たばことストレスの関係はたばこはストレス解消になる?の記事もどうぞ
まとめ
- たばこを吸う人は2型糖尿病に1.4倍かかりやすい。本数が多いほどリスクが高い
- たばこは血糖を上げ、インスリンの働きをじゃまする
- 禁煙で体重が5kg以上増えても、心臓病・脳卒中のリスクは3割減。できるだけ早く禁煙を
- 糖尿病の人の喫煙は、合併症と死亡のリスクを高める
- 禁煙は禁煙外来・禁煙補助薬・運動を組み合わせて
参考文献
- 中村正和. 喫煙と糖尿病. 厚生労働省 e-ヘルスネット(2024年3月18日更新). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-03-004.html (閲覧日:2026年9月29日)
- Willi C, et al. Active smoking and the risk of type 2 diabetes: a systematic review and meta-analysis. JAMA. 2007;298:2654-2664.
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。