
プレ男コロナが治って1か月たつのに、まだだるくて、階段で息切れするんだ。仕事にも集中できなくて…。

メル美「後遺症」っていうのかな。どこに相談すればいいんだろう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、新型コロナの罹患後症状(いわゆる後遺症)の話です。厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A」(令和7年2月27日改訂)をもとにまとめました。
罹患後症状ってなに?
-
新型コロナにかかったあと、感染性はなくなったのに、ほかに原因が明らかでなく、次のような症状が出るものをまとめて「罹患後症状」といいます
- かかってすぐの時期から続いている症状
- 回復したあとに新しく出てきた症状
- いったん消えたあとにまた出てきた症状
-
WHOは「少なくとも2か月以上続き、ほかの病気では説明がつかないもの。ふつうは発症から3か月たった時点にもみられる」としています
代表的な症状
- 疲労感・倦怠感、息切れ、せき・たん、胸の痛み、動悸
- 頭痛、記憶障害、集中力の低下、抑うつ、睡眠障害
- においがわからない(嗅覚障害)、味がわからない(味覚障害)
- 関節痛・筋肉痛、筋力の低下、脱毛、下痢・腹痛

プレ男だるさや集中できないのも、罹患後症状のひとつなんだ。
どのくらい起こる?
- 2022年度の厚生労働科学研究の大規模な住民調査では、感染した人が罹患後症状をもつ割合は、感染していない人が何らかの症状をもつ割合の2〜3倍でした
- ただし、感染者のうちどのくらいの割合で起こるかは、研究によって定義や調べ方がちがい、症状がある人ほど調査に答えやすいなどの限界もあり、はっきりわかっていません
- WHOは、これまでの研究から、感染者の約6%に罹患後症状が起こるとしています
- 子どもにも起こりますが、大人より少ないとされています
人にうつす?
- 一般に、ウイルスを出しているのは発症の2日前から発症後7〜10日といわれています
- この期間を過ぎてから罹患後症状があっても、ほかの人にうつすことはありません
治る?治療は?
- これまでの知見では、罹患後症状の多くは時間とともによくなると報告されています。一方で、症状が残る人も一定程度いるという結果も得られています
- 罹患後症状に特化した治療法はなく、国内外で研究が進められています。症状に応じて、症状をやわらげる治療(せきにせき止めなど)が行われることもあります
- 症状がよくならずに続く場合は、ほかの病気の可能性もあります
どこに相談する?
- 罹患後症状は、かかりつけ医や地域の医療機関で十分に対処できるものが少なくありません。まずはかかりつけ医や地域の医療機関に相談しましょう
- 症状が時間とともによくなっているなら、様子を見ることもできます。よくならずに続くときは、受診しましょう
- 厚生労働省のホームページには、罹患後症状に対応する医療機関を載せている都道府県などのページの一覧があります
- 罹患後症状が続いていても職場復帰できるかについては、厚生労働省の企業向け・労働者向けのQ&Aも参考になります

コロナの罹患後症状の多くは、時間とともによくなるとされています。症状がよくならずに続くときは、ほかの病気の可能性もあるので、まずはかかりつけ医や地域の医療機関に相談しましょう。
予防とワクチン
- 罹患後症状を防ぐのにいちばん効果的なのは、感染しないことです。手洗い、換気、効果的な場面でのマスクなどの基本的な感染対策が大切です
- 感染前のワクチン接種が、罹患後症状を減らす可能性を示す研究があります。すでに症状がある人へのワクチンについては、一定した見解は得られていません
- 65歳以上の新型コロナワクチンの定期接種については親が65歳になったら知っておきたいワクチンの記事もどうぞ

メル美無理せず、まずはかかりつけのお医者さんに相談してみてね。
まとめ
- 罹患後症状は、コロナのあとに続く・あとから出る・再び出る症状。だるさ、息切れ、集中力の低下、嗅覚・味覚障害など
- 感染した人は、していない人より2〜3倍多く症状があった(国内の調査)
- この時期には人にうつさない
- 多くは時間とともによくなる。特化した治療はなく、症状に応じた治療
- 続くときは、まずかかりつけ医・地域の医療機関に
参考文献
- 厚生労働省. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状(いわゆる後遺症)に関するQ&A(令和7年2月27日改訂). https://www.mhlw.go.jp/content/001425503.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。