
プレ男冬は湯たんぽを抱いて朝まで寝るのが最高なんだ。カバーもつけてるし、熱くないから大丈夫でしょ?

メル美熱くなくても「低温やけど」になるって聞いたよ。足に赤いあとができてない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、冬の暖房器具による低温やけどの話です。製品評価技術基盤機構(NITE)の「就寝時の“足元”暖房にご用心!」(2025年1月14日)と、消費者庁の「ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!」(2017年12月6日)をもとにまとめました。
低温やけどってなに?
- 温かいと感じる程度の温度でも、長い時間、同じところの皮膚に触れていると、皮膚の温度が上がり、皮膚の下の組織が壊死して「低温やけど」になります
- 低温やけどになるまでの時間の目安:
| 温度 | 時間 |
|---|---|
| 44℃ | 3〜4時間 |
| 46℃ | 30分〜1時間 |
| 50℃ | 2〜3分 |
(NITEの資料より。出典は製品安全協会「製品と安全」第72号)
- 血流や皮膚の感覚は個人差が大きく、44℃以下でも低温やけどになるおそれがあります
- 熱源に触れているところが圧迫されていると、もっと短い時間で起こります
- 一般的なやけどは皮膚の表面だけですが、低温やけどは皮膚の深いところまで及び、皮下の組織が壊死して重傷になるおそれがあります

プレ男44℃でも3〜4時間で!朝まで湯たんぽを抱いていたら、十分すぎる時間だ…。
とくに注意が必要な人
- 高齢者は、若い人より感覚が鈍く、熱源に触れている時間が長くなるため、重くなりやすい傾向があります
- 幼い子ども、体の不自由な人、糖尿病の人もとくに注意が必要とされています(糖尿病の人のフットケア)
器具ごとの注意
湯たんぽ
- 消費者庁の事故情報データバンクには、湯たんぽの事故が2009年9月〜2017年10月に363件寄せられ、そのうち240件がやけどでした
- 長時間、体に触れさせない
- 布団を温めたら、寝る前に布団から出す
- 製品ごとに決められた加熱方法・時間を守る。使う前にひびや破損がないか確認する
電気あんか
- 寝る前に布団を温め、寝るときはスイッチを切るか、体に触れない距離まで離す
- 両ひざにはさんで寝て、太ももに低温やけどを負い、重傷になった例があります(2015年、10歳代男性)
- 電源コードを無理に曲げたり、引っ張ったり、本体に巻きつけたりしない(火災の原因に)
カイロ
- 直接肌に当てない。使う部位・目的が決まっているものは、それを守る
- 寝るときは使わない
- 同じところに長時間当てない
- 締めつけて血流を圧迫する使い方をしない
- こたつの中や暖房器具の近くで使わない
電気マット
- 布団の中に入れて、寝るときの暖房として使わない
- 折り曲げたり、しわが寄った状態で使ったりしない

低温やけどは、温かいと感じる程度の温度でも起こり、見た目より深くまで傷むことがあります。湯たんぽは寝る前に布団から出し、電気あんかは寝るときにスイッチを切りましょう。
低温やけどかも、と思ったら
-
赤み・水ぶくれ・ヒリヒリなどがあれば、流水でよく冷やし、皮膚科などを受診しましょう。見た目が軽くても、深いところまで傷んでいることがあります
-
冬の実家での事故は冬の実家で気をつけたい、お風呂とお餅、キャンプのストーブはキャンプ・災害時の一酸化炭素中毒の記事もどうぞ

メル美湯たんぽは寝る前に出して、厚手の靴下で寝るのはどう?おばあちゃんにも教えてあげよう。
まとめ
- 低温やけどは、44℃で3〜4時間、46℃で30分〜1時間、50℃で2〜3分で起こるといわれる
- 見た目より深いところまで傷み、重傷になることも
- 高齢者・幼い子ども・糖尿病の人はとくに注意
- 湯たんぽは寝る前に布団から出す、電気あんかは寝るときにスイッチを切る
- カイロは直接肌に当てない、寝るときは使わない
参考文献
- 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE). 就寝時の“足元”暖房にご用心!〜電気あんか、カイロ、電気マットの取扱いに注意〜(2025年1月14日). https://www.nite.go.jp/data/000156554.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
- 消費者庁. ゆたんぽを安全に正しく使用しましょう!−低温やけど、過熱、漏れなどの事故を防止しましょう−(平成29年12月6日). https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/consumer_safety_release_171206_0001.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。