
プレ男「マグナ・カルタ」って、世界史で習ったけど、何が書いてあるんだっけ?

メル美「王様でも、法律には従わなきゃいけない」っていう考えのもとになった文書なんだって。
今回は、マグナ・カルタです。アメリカ国立公文書館(National Archives)のページ「Magna Carta」と「Magna Carta Legacy」を読みました。以下は、とくにことわりがなければ、この2つのページの内容です。英文の日本語訳は Claude によるものです。
プロフィール
| できごと | 1215年6月15日、ラニーミードの野原で、イングランドのジョン王が印を押した |
| 相手 | 反乱した40人の貴族(バロン) |
| その後 | わずか10週間後、教皇インノケンティウス3世が取り決めを無効に。イングランドは内戦に |
| 出しなおし | ジョン王の死後も、何度も出しなおされた |
| のこっている原本 | 17通(ジョン王の時代4、ヘンリー3世8、エドワード1世5) |
| 米国立公文書館の展示 | 1297年版のマグナ・カルタ(のこる4通の1297年版の原本のひとつ。デイヴィッド・M・ルーベンスタイン氏の協力で展示) |

マグナ・カルタ(1297年版、印章つき)。米国立公文書館の画像。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン)
なぜ生まれた?
- ジョン王は、前の年に、ブーヴィーヌの戦いでフランス王フィリップ2世に大敗し、受けついだフランスの領地を取りもどす望みを失いました
- お金をとりもどそうとした王は、戦争に参加しなかった貴族たちに、兵役のかわりのお金を求めます。北の領地の貴族を中心に反発がひろがり、反乱軍が思いがけずロンドンを占領したことで、王は憲章をあたえることに同意しました
何が書いてある?
- 米国立公文書館は、マグナ・カルタには、いまも生きている2つの原則があると紹介しています
- 「自由人は、仲間による適法な裁判か、国の法によらなければ、とらえられ、投獄され、財産をうばわれ、法の保護の外におかれ、追放され、そのほかどのようにも破滅させられることはない」
- 「だれに対しても、正義や権利を売らず、こばまず、おくらせない」

プレ男「裁判なしで、つかまえたり罰したりしない」って、800年も前に書かれてたんだ!
「貴族」から「自由人」へ
- 1215年の最終的な文書では、決まりがだれに当てはまるかを書くところで、「どの貴族も」という言葉が「どの自由人も」に置きかえられました。この小さな言葉の変更が、のちに、マグナ・カルタをより多くの人に当てはめる根拠になっていきます
- ただし米国立公文書館は、マグナ・カルタは本来、少数の有力な家の権利と財産を守る、封建時代の文書で、民主主義やすべての人の自由は、貴族たちの目標ではなかった、とも書いています。人口の大部分をしめた自由でない労働者は、1か所にしか出てきません
アメリカ合衆国憲法へ
- 17世紀のはじめ、法律家エドワード・コークが、マグナ・カルタを、ステュアート朝の王の圧政とたたかう武器として読みなおしました。1628年、議会で「マグナ・カルタは……主権者をもたない」と述べています
- アメリカの植民地の人々は、イギリス人と同じ権利をもつと考え、マグナ・カルタを、自由を守るたたかいのささえにしました
- 米国立公文書館は、合衆国憲法修正第5条の「何人も、法の適正な手続きによらずに、生命、自由、財産をうばわれない」は、マグナ・カルタの「国の法」による手続きの保障の「直系の子孫」だとしています

メル美王様と貴族の約束が、800年かけて、ふつうの人の自由を守る考えにつながったんだね。

アメリカ国立公文書館によると、マグナ・カルタは1215年6月15日、ジョン王が反乱した貴族たちの要求に印を押したもので、合衆国憲法修正第5条の「法の適正な手続き」につながったとされています。
まとめ
- マグナ・カルタは、1215年6月15日、イングランドのジョン王が、反乱した貴族たちの要求に印を押した文書
- 10週間後に教皇が無効にしたが、そのあとも何度も出しなおされ、原本は17通のこる
- 「仲間による適法な裁判か国の法によらなければ、罰せられない」「正義を売らず、こばまず、おくらせない」
- もとは少数の貴族のための文書だったが、「自由人」という言葉が、のちに多くの人の権利につながった
- アメリカ合衆国憲法の「法の適正な手続き」へ
- マグナ・カルタの考えを受けついだアメリカ独立宣言、古代の法律はハンムラビ法典、歴史の文書はロゼッタストーン、死海文書もどうぞ
参考文献
- U.S. National Archives and Records Administration. Magna Carta(2019年4月26日最終確認). https://www.archives.gov/exhibits/featured-documents/magna-carta (閲覧日:2026年10月10日)
- U.S. National Archives and Records Administration. Magna Carta Legacy(2019年12月4日最終確認). https://www.archives.gov/exhibits/featured-documents/magna-carta/legacy.html (閲覧日:2026年10月10日)
- Magna Carta (1297 version with seal, owned by David M Rubenstein).jpg(画像の出典:米国立公文書館). Wikimedia Commons(パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Magna_Carta_(1297_version_with_seal,_owned_by_David_M_Rubenstein).jpg (閲覧日:2026年10月10日)
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