幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.126

泉鏡花「眉かくしの霊」雪の木曽・奈良井宿の古い旅籠。だれもいないはずの湯殿で湯の音がして、白粉の香り。「入りますよ」「いけません」——離れ座敷の姿見の前で、懐紙で両方の眉をかくした美しい女がふりむいた。「……似合いますか」

泉鏡花の短編「眉かくしの霊」(初出は1924年5月『苦楽』)。木曽街道の奈良井宿に泊まった境賛吉は、鶫の料理と熊の皮の座敷に気をよくして逗留します。ところが、離れ座敷の近くの洗面所では三つの水道がひとりでに流れ、久しく使っていなかった湯殿では、だれかが湯を使う音。料理番の伊作が語りだしたのは、去年の雪の日に一人で泊まった柳橋の芸妓・お艶と、山王様の奥の桔梗ヶ池にいるという「眉をおとした奥様」の話でした。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. 蕎麦二膳の縁
  2. 鶫と熊の皮の座敷
  3. 三筋の水と、湯殿の音
  4. 「いけません」
  5. 伊作の話——桔梗ヶ池の奥様
  6. お艶が木曽へ来たわけ
  7. 雪の夜の土橋
  8. 読みどころ
  9. まとめ

プレ男「眉かくしの霊」って、ふしぎな題だね。眉をかくすの?

メル美雪の木曽の宿で起きる怪談なの。泉鏡花の怪談の中でも、とくに名高い一編なんだって。

今回は、泉鏡花の短編「眉かくしの霊」です。青空文庫の本文(底本:文藝春秋『現代日本文学館3 幸田露伴・泉鏡花』、底本の親本:岩波書店『鏡花全集』)で読みました。初出は『苦楽』1924年(大正13年)5月です。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

※この作品には、銃で人が撃たれて亡くなる場面と、不義を疑われた人たちが村でさらしものにされる場面が出てきます。

蕎麦二膳の縁

鶫と熊の皮の座敷

三筋の水と、湯殿の音

メル美だれもいないはずのお風呂から、湯の音と白粉の香り…。

「いけません」

伊作の話——桔梗ヶ池の奥様

お艶が木曽へ来たわけ

雪の夜の土橋

猟師の石松は、川の岩に足をかけたお艶を、桔梗ヶ池の怪しい奥様が水の上を伝っていくものと見て撃った、と料理番の伊作は語ります。

読みどころ

まとめ


参考文献

  1. 泉鏡花. 眉かくしの霊(底本:『現代日本文学館3 幸田露伴・泉鏡花』文藝春秋、底本の親本:『鏡花全集』岩波書店). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000050/card1174.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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