病気の解説2026年10月10日

侵襲性髄膜炎菌感染症:2025年は84例で過去最多。キスや回し飲みなど濃厚な接触でもうつる。熱や頭痛から急に重くなり、治療しても10〜15%が亡くなる。HIVなど免疫が下がっている人はとくに注意。日本では4価のワクチンが受けられる

髄膜炎菌は、髄膜炎や敗血症などを起こす細菌です。国立健康危機管理研究機構のIASR(2026年9月号)によると、侵襲性髄膜炎菌感染症の届出は2024年に68例、2025年に84例とふえ、2025年は全数届出になった2013年以降で最多でした。せきなどの飛沫でうつり、同居などの長い接触や、飲みものの回し飲み、キスなどの濃厚な接触は、うつるリスクを高めます。はじめは熱や頭痛など目立たない症状でも急に重くなり、適切に治療しても致命率は10〜15%とされます。HIV感染症など免疫が下がっている人は、発症のリスクが高いとされています。

目次
  1. どんな病気?
  2. 急に重くなる
  3. 日本ではふえている
  4. 接触した人の予防と、ワクチン
  5. まとめ

プレ男「髄膜炎菌の感染症がふえている」ってニュースを見たんだ。キスでもうつるって本当?

メル美髄膜炎って、すごく重い病気だよね。どんな人が気をつければいいんだろう。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、侵襲性髄膜炎菌感染症の話です。国立健康危機管理研究機構の病原微生物検出情報(IASR)の特集「侵襲性髄膜炎菌感染症 2013年4月〜2026年4月」(2026年9月号)をもとにまとめました。

どんな病気?

IASRによると、

プレ男キスや回し飲みでも、うつるリスクが高くなるんだね。

キスでうつる病気についてはキスで性病はうつる?、オーラルセックスのあとの髄膜炎菌による尿道炎についてはフェラチオのあとの尿道炎を見てください。

急に重くなる

IASRによると、

髄膜炎菌感染症は、熱や頭痛から急に重くなることがある病気です。高い熱、強い頭痛、ぐったりしているなど、いつもとちがうときは、すぐに医療機関を受診してください。

日本ではふえている

IASRによると、

接触した人の予防と、ワクチン

IASRによると、

髄膜炎菌ワクチンと淋菌の関係については、髄膜炎菌ワクチンで淋菌は防げる?を見てください。

(更新)国立健康危機管理研究機構の「日本で接種可能なワクチンの種類」(2026年4月現在)では、髄膜炎菌ワクチン(4価)は任意接種に分類されていて、定期接種の対象ではありません。任意接種の費用は確認していません。

まとめ


参考文献

  1. 国立健康危機管理研究機構. 侵襲性髄膜炎菌感染症 2013年4月〜2026年4月(IASR Vol.47 p161-162: 2026年9月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol47/559/559t.html (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 国立健康危機管理研究機構. 日本で接種可能なワクチンの種類(2026年4月現在). https://id-info.jihs.go.jp/immunization/basics/vaccine-list-in-japan/index.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。