
メル美友だちの子どもが、熱いラーメンをふーふーしていたら、急に片手の力が抜けて、少したったら治ったんだって。

プレ男すぐ治ったなら大丈夫…じゃないのかな?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)の話です。難病情報センターの「もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)」(令和6年10月更新)をもとにまとめました。
どんな病気?
- 脳の内頚動脈という太い血管の終わりが細くなり、脳の血液が不足しやすくなる病気です
- 血流不足を補うために、脳の中の細い血管が太く広がります。これが画像で「もやもや」と見えるのが特徴です。広がった血管は切れやすく、脳出血を起こすこともあります
- はっきりした原因はわかっていませんが、特定の遺伝子をもつ人に起こりやすい傾向があることがわかっています。家族内の発症が10〜20%程度に見られます
どのくらいの人に?
- 人口10万人あたり6〜10人程度と考えられています。都道府県に登録されている人は16,086人(平成25年度)でした
症状
脳の血流不足で起こる場合
- 手足のしびれやまひ、言葉が話せない、ろれつが回らないなどが起こります
- 症状が一時的に起こって回復することがしばしばあり、そのため受診が遅れることもあるので注意が必要です
- 子どもでは、熱いめん類をふーふー冷ます動作、フルートなどの楽器の演奏、走るなど、息がきれるような動作が引き金になることがよくあります(息を強くはくと脳の二酸化炭素が減って、血管が縮むため)
脳出血で起こる場合
-
出血した場所によりますが、激しい頭痛とともに、意識の障害、手足のまひ、言語の障害などが起こります。出血が多いと命にかかわることもあります
-
頭痛などの軽い症状や、症状がないときの検査で見つかる人も増えています。大人では、注意力や記憶力などが落ちる高次脳機能障害が起こることもあります

プレ男すぐ治っても、くり返すかもしれないし、受診が遅れやすいから注意が必要なんだ。
治療
- 脳卒中の予防には手術が効果的です。細くなった血管を直すのではなく、新しく血液を送るバイパスをつくる手術です
- 血流不足で起こった場合は、血液を固まりにくくする薬が使われることもあります
経過
- 脳の血管の狭さは、何年も何十年も変わらない人もいれば、少しずつ進む人もいるため、定期的なMRIなどの検査が必要と思われます
- 適切な治療や管理を受けて、学業を終えて働いている人や、妊娠・出産をへて子どもをもつ人も多くいます。約7割の人は症状が安定して生活を送っていると見込まれています
- 脳出血や脳梗塞で始まった場合は、まひや言語の障害などの後遺症が残ることもあります
家族のこと
- 比較的若いうちに脳卒中になった家族がいる場合などは、家族内の発症が疑われます。そのような患者さんのきょうだいは、MRIなどで脳の血管を調べるのがよいと考えられています

もやもや病では、手足のしびれやまひ、ろれつが回らないなどの症状が一時的に起こって回復することがあり、そのため受診が遅れることもあります。子どもでは、熱いめんをふーふー冷ます動作などが引き金になることがあります。
- 手足のしびれのほかの原因は手や腕のしびれの記事もどうぞ

メル美すぐ治ったからと様子を見ないで、早めに病院で相談するように伝えるね。
まとめ
- 脳の太い血管の終わりが細くなり、もやもや血管が広がる病気
- 一時的な手足のしびれ・まひ・ろれつが回らない。すぐ治っても受診が遅れないように
- 子どもは熱いめんをふーふー、楽器・走るなど息がきれる動作が引き金に
- 激しい頭痛をともなう脳出血で起こることも
- 予防にはバイパス手術。定期的なMRI。家族内の発症も10〜20%
参考文献
- 難病情報センター. もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)(指定難病22)(情報更新日:令和6年10月、もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)の医療水準の向上や患者のQOLに資する研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/47 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。