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メル美夏フェスの「元祖」みたいに言われるのが、ウッドストックだよね。

プレ男すごい人数が集まって、泥だらけになったって聞いたことある!
こんにちは、Dr. Taro です。 「音楽の教養」、今回は1969年の伝説の野外フェス「ウッドストック」(正式名は「ウッドストック・ミュージック&アート・フェア」)です。会場跡にあるベセル・ウッズ・センター・フォー・ジ・アーツの博物館の公式資料をもとにまとめました。
そもそも:会場はウッドストックの町ではない
- 会場は、ニューヨーク市の北、キャッツキル山地にある小さな町、ベセルの農場でした
- もともとはウッドストックという町で開く予定でしたが、名前だけがそのまま残ったのです
- 博物館は、このフェスを、「3日間の平和と音楽」が、分断されたアメリカに必要とされていた、と紹介しています。小さな農場の真ん中のステージで始まったことが、世界のステージで終わりました

プレ男ウッドストックなのに、ウッドストックでやってないの!?
3日間の予定が、4日目の朝まで
- 日程は、1969年8月15日(金)から。予定は3日間でしたが、悪天候と交通渋滞で遅れが重なり、毎晩、演奏は深夜から朝までのびました
- 最後の演奏が終わったのは、8月18日(月)でした
- 出演したのは、32組。ソロのアーティスト(バックバンドつき)が13組、グループが19組で、メインステージで演奏したミュージシャンは合わせて163人です
- 博物館が公開している出演者の公式リストには、ジャニス・ジョプリン、ザ・フー、サンタナ、グレイトフル・デッド、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、ジョー・コッカー、ジェファーソン・エアプレイン、クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング、ラヴィ・シャンカルなどの名前があります
推定50万人近く、そして「無料」に
- 公式な集計はありませんが、4日間で50万人近くが集まったと推定されています
- 3日間の通し券は、前売りで18ドル(いまの約120ドル)、当日は24ドル(いまの約160ドル)で売られていました
- ところが、予想をこえる人の波で、フェスは結局、無料のコンサートになりました
- 博物館の展示では、45万人が「ノー・レイン(雨よ降るな)」と声をそろえた、そのこだまが聞こえる演出があります

メル美チケットを売っていたのに、人が多すぎて無料になっちゃったんだね!
オープニングは、渋滞のおかげ
- 最初に演奏したのは、リッチー・ヘヴンスでした
- でも、本当は最初の予定ではありません。最初に出るはずだったバンドスウィートウォーターが、渋滞で楽器ごと会場にたどり着けなかったのです
- リッチーと2人のアコースティックのバックの奏者なら、すぐにステージに上げられた、というのが理由でした。博物館は「いまでは、それ以外は考えられない」と書いています
ラストは、月曜の朝のジミ・ヘンドリックス
- ジミ・ヘンドリックスは、日曜の夜にフェスを締めくくるヘッドライナーとして呼ばれていました
- ところが遅れが重なり、ジミには2つの道がありました。日曜の夜のいい時間帯に出てトリをゆずるか、最後まで待って、少なくなった観客の前で締めくくるか
- ジミは最後に演奏するほうを選び、ほかのアーティストに見せ場をゆずりました
- ジミがステージに立ったのは、月曜の朝9時すぎ。このステージで弾いたアメリカ国歌「星条旗」は、いまも語り継がれています。くわしくはジミ・ヘンドリックスの記事へ
赤ちゃんは生まれた?
- よく「会場で赤ちゃんが生まれた」といわれますが、博物館によると、会場で生まれたという確かな記録はありません
- ただし、会場へ向かう途中の国道17号で1人、会場からヘリコプターで運ばれた母親が近くの病院で1人、赤ちゃんが生まれています
- 歌手のジョーン・バエズは、このとき息子を妊娠中でした
会場跡はいま
- ステージがあった場所には、1984年に記念碑が建てられました
- 2017年、ウッドストックの会場跡は、アメリカの国家歴史登録財に登録されました
- いまは会場跡に「ベセル・ウッズ・センター・フォー・ジ・アーツ」があり、1960年代とウッドストックの博物館や、野外のコンサート会場があります。ガイドといっしょに、45万人が座った野原などをめぐるツアーもあります

ウッドストックは、雨と渋滞で、3日間の予定が4日目の月曜の朝までのびました。最後のジミ・ヘンドリックスも、月曜の朝のステージでした。
いまの夏フェスで気をつけたいことは、夏フェスの楽しみ方にまとめています。
デートで話すなら
- 会場はベセルの農場。ウッドストックの町ではない
- 前売り18ドルのチケットは、人が多すぎて無料に
- オープニングは、渋滞のおかげでリッチー・ヘヴンスに
- ラストのジミ・ヘンドリックスは、月曜の朝だった
- 「会場で赤ちゃんが生まれた」には、確かな記録がない
まとめ
- 1969年8月15〜18日、ニューヨーク州ベセルで開催
- 32組・163人が出演、推定50万人近く(公式な集計はない)
- 予定の3日間は、雨と渋滞で4日目の朝まで
- 会場跡は2017年に国家歴史登録財。いまは博物館がある
- 音楽の流れは大人の音楽の教養・入門もどうぞ
参考文献
- Bethel Woods Center for the Arts. Woodstock History: Story of a Generation. https://www.bethelwoodscenter.org/museum/woodstock-history (閲覧日:2026年10月22日)
- Bethel Woods Center for the Arts. The Museum at Bethel Woods. https://www.bethelwoodscenter.org/bethel-woods-museum (閲覧日:2026年10月22日)
- Experience Hendrix L.L.C. Jimi Hendrix: Live At Woodstock – A Second Look(jimihendrix.com). https://www.jimihendrix.com/editorial/jimi-hendrix-live-at-woodstock-a-second-look/ (閲覧日:2026年10月22日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。