世界の神話Mythos

Mesopotamian Mythology

ラムマン(アダド)文字「イム」は嵐をあらわし、名「ラムマン」は「とどろく者」。雷と稲妻の神は、アッシリアでとくにうやまわれた。シリアのハダドとも同じとされ、太陽の神シャマシュとならんで「正義の神々」とよばれた

2026年10月12日

目次
  1. プロフィール
  2. 1. いくつもの名前
  3. 2. 太陽の神とならんで
  4. 3. 雷と稲妻の神
  5. 4. 妻シャラ
  6. まとめ

プレ男メソポタミアにも、雷の神さまがいたの? 北欧のトールみたいな?

メル美ラムマンとかアダドとかよばれる嵐の神さまなんだって。名前がいくつもあって、本当の名前がどれかは学者にもはっきりしないみたい。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はメソポタミア神話の嵐の神ラムマン(アダド)です。アメリカのアッシリア学者モリス・ジャストロウ『バビロニア・アッシリアの宗教』(1898年、プロジェクト・グーテンベルク)の第8章と第12章のラムマンの項を読みました。大洪水で黒い雲の中にとどろいた嵐の神の場面はウトナピシュティムへ。ならべてまつられた太陽の神はシャマシュへの賛歌へ。

プロフィール

文字 イム。嵐をつかさどる力をあらわす
名前 ラムマン(「とどろく者」、アッシリアでふつうにつかわれた)、アダド(アッドゥ)、イムメル、メルなど
ジャストロウの説明 ラムマンが本当の名か、いちばん古い名かはわからない。アダドは、シリアの名高い神ハダドとむすびつけられる
性格 嵐の神。とくに雷と稲妻
よび名 「天の大いなる主」「地下の水と雨の主」「神々の中でいちばん力ある者」
妻 シャラ(「女性」という意味らしい)

1. いくつもの名前

2. 太陽の神とならんで

メル美お日さまと嵐。どっちも、くらしにとって大事で、こわい力だったんだね。

3. 雷と稲妻の神

4. 妻シャラ

プレ男418年ぶりに神さまの像が帰ってきた、なんて記録がのこっているのもすごいね。

ジャストロウの本では、アッシリアのラムマンは、はじめからずっと嵐の神、とくに雷と稲妻の神としてあらわれ、太陽の神シャマシュとならべてまつられた、と説明されています。

まとめ


参考文献

  1. Morris Jastrow, Jr. The Religion of Babylonia and Assyria(1898年). Chapter VIII “The Pantheon in the Days of Hammurabi”(Ramman)、Chapter XII “The Assyrian Pantheon”(Ramman; Shala). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/20758 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. VIIIVIIIメソポタミア神話太陽神シャマシュへの賛歌「太陽よ、あなたは天の土台からのぼり、かがやく空のかんぬきをはずし、天の戸をひらいた」。うそとまことを知り、天と地をさばく太陽の神に、古代カルデアの人々がささげた5つの歌
  2. VIIIメソポタミア神話ウトナピシュティム大洪水を生きのびて、神々のように不死になった人。知恵の神エアにこっそり「家をこわして船を作れ」と教えられ、家族と生きものを乗せた。7日目、山にとまった船からハト、ツバメ、カラスをはなした
  3. VIIIVIIIメソポタミア神話アッシュールティグリス川のほとりの町アッシュールの神から、アッシリア全体の神へ。しるしは、翼のついた円盤の上で弓をひく戦士の旗じるし。王たちは、この旗を戦場までもっていった。名前の意味は「めぐみをあたえる、よい神」