世界の神話Mythos

Greek Mythology

ヘルメスと牛飼いバットスアポロンの牛をぬすむところを見ていた老人バットス。「だまっていれば、この牝牛をあげよう」「だいじょうぶ、しゃべったら、あの石がしゃべるさ」。ところが、姿をかえたヘルメスが、牛を2頭あげると言うと…

2026年10月12日

山と森の風景。手前で、地面にすわった男が遠くを指さし、杖をもった若者が立っている
フランシスク・ミレー「メルクリウスとバットス」(Mercury and Battus)。カンヴァスに油彩。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン。画家は1642〜1679年)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. ぬすまれた牛
  3. 2. 1頭の牝牛
  4. 3. 2頭の牛
  5. 4. 石になったバットス
  6. まとめ

プレ男口止めされたのに、ごほうびが倍になったら、しゃべっちゃう…。気持ちはわかるけど!

メル美でも、相手は姿をかえた神さまだったの。ギリシャ神話の、ちょっとこわくておかしい話よ。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のヘルメスと牛飼いバットスです。オウィディウス『変身物語』第2巻676〜707行(ブルックス・モア英訳、1922年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。『変身物語』はローマの詩人の作品なので、神々はラテン語の名前(メルクリウス=ヘルメス、ユピテル=ゼウス)で出てきます。この記事では、ギリシャの名前で書きます。ヘルメスについてはヘルメスへ。

山と森の風景。手前で、地面にすわった男が遠くを指さし、杖をもった若者が立っている

フランシスク・ミレー「メルクリウスとバットス」(Mercury and Battus)。カンヴァスに油彩。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン。画家は1642〜1679年)

プロフィール

バットス 年老いた森番。ネレウスの馬が草を食べる森と牧場の番をしていた
ヘルメス ゼウスの子。アポロンの牛をぬすんだ
アポロン 羊飼いのすがたで、葦笛をふいていて、牛から目をはなした
1度目のほうび 美しい牝牛1頭
2度目のほうび 牝牛と牡牛の2頭
さいご バットスは石になった

1. ぬすまれた牛

2. 1頭の牝牛

メル美「しゃべったら、あの石がしゃべるさ」って…。それ、あとでとんでもないことになるフラグだよ!

3. 2頭の牛

4. 石になったバットス

プレ男石のほうは何も悪くないのに、「密告者」ってよばれちゃうんだ…。

『変身物語』では、バットスは「しゃべったら、あの石があなたのぬすみを話すだろう」と言いましたが、ほうびが倍になると牛の場所を教えてしまい、石に変えられました。

まとめ


参考文献

  1. Ovid. Metamorphoses, 2.676–707(英訳:Brookes More、1922年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0028:book=2:card=676 (閲覧日:2026年10月12日)
  2. メトロポリタン美術館. Francisque Millet, Mercury and Battus(29.100.21、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/437093 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Iギリシャ神話ヘルメス夜明けに生まれ、昼にはカメのこうらで竪琴を作り、夕方には兄アポロンの牛50頭をぬすんだ赤ちゃんの神。足あとを逆向きにし、「ぼくはきのう生まれたばかり」としらを切る。最後は竪琴で兄と仲なおり
  2. Iギリシャ神話アポロンヘラのじゃまで、どの土地にも生まれる場所をことわられた母レト。小さな島デロスのヤシの木の下で生まれ、ひと口の神の食べものでむつきをやぶって「竪琴と弓はわたしのもの」。デルポイでは大蛇をたおし、イルカの姿で神官をつれてきた
  3. Iギリシャ神話レトとリュキアの農民ふたごの赤ちゃんをだいて、のどがかわききった女神レト。池の水を飲もうとすると、農民たちは「飲むな」とじゃまをし、池をかきまわして泥だらけにした。「いつまでも、その泥の池でくらすがいい!」。農民たちは、カエルになった