世界の神話Mythos

Greek Mythology

レトとリュキアの農民ふたごの赤ちゃんをだいて、のどがかわききった女神レト。池の水を飲もうとすると、農民たちは「飲むな」とじゃまをし、池をかきまわして泥だらけにした。「いつまでも、その泥の池でくらすがいい!」。農民たちは、カエルになった

2026年10月10日

池のほとりで、赤ちゃんをだいた女性がうずくまり、そばの男が池を指さす。池のふちでは、2人の男がかがみこんでいる。うしろに森と山
ヴェンツェスラウス・ホラー「ラトナとリュキアの農民」(Latona and the Lycian peasants)、1649年、エッチング(エルスハイマーの絵による)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 池のほとりの祭壇
  3. 2. のどがかわいた女神
  4. 3. 「水は、すべての人のもの」
  5. 4. 泥の池
  6. まとめ

プレ男カエルがゲロゲロうるさいのは、神話のせいなの?

メル美オウィディウスの『変身物語』には、カエルになった人たちの話があるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のレトとリュキアの農民です。オウィディウス『変身物語』第6巻(ブルックス・モア英訳、1922年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。『変身物語』はローマの詩人の作品なので、神々はラテン語の名前(ラトナ=レト、ユノ=ヘラ)で出てきます。この記事では、ギリシャの名前で書きます。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

池のほとりで、赤ちゃんをだいた女性がうずくまり、そばの男が池を指さす。池のふちでは、2人の男がかがみこんでいる。うしろに森と山

ヴェンツェスラウス・ホラー「ラトナとリュキアの農民」(Latona and the Lycian peasants)、1649年、エッチング(エルスハイマーの絵による)。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

レト ラテン語でラトナ。アポロンとアルテミスの母
追われたわけ ヘラに追われ、世界をさまよった
場所 リュキア(怪物キマイラが育った土地)
じゃまをした人 アシやヤナギの枝をとりに来ていた農民たち
結末 農民たちはカエルになった

1. 池のほとりの祭壇

2. のどがかわいた女神

3. 「水は、すべての人のもの」

メル美赤ちゃんをだいたお母さんに、水を飲ませないなんて…。

4. 泥の池

プレ男泥の池で言いあらそいをつづけるカエル…。いじわるをすると、自分にかえってくるんだね。

『変身物語』では、レトは「水を使うのは、すべての人の聖なる権利です」とうったえましたが、農民たちは池を泥でにごらせ、カエルにされました。

まとめ


参考文献

  1. Ovid. Metamorphoses, 6.313–381(英訳:Brookes More、1922年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.02.0028:book=6:card=313 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Wenceslaus Hollar, Latona and the Lycian peasants, 1649(17.50.17-375、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/360658 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. Iギリシャ神話アポロンヘラのじゃまで、どの土地にも生まれる場所をことわられた母レト。小さな島デロスのヤシの木の下で生まれ、ひと口の神の食べものでむつきをやぶって「竪琴と弓はわたしのもの」。デルポイでは大蛇をたおし、イルカの姿で神官をつれてきた
  2. Iギリシャ神話アルテミス金の矢の狩りの女神。山々で弓を引けば、峰がふるえ森がこだまする。狩りを終えると兄アポロンの館で歌と踊りをみちびく。神々の大げんかでは、ヘラに自分の弓でたたかれて、泣きながら父ゼウスのひざへ
  3. Iギリシャ神話バウキスとピレモン旅人の姿のゼウスとヘルメスを、千軒の家が追いかえした。たったひとつ戸をあけたのは、わらぶき小屋の老夫婦だった。ふたりの願いは「同じときに死なせてください」。年老いたふたりは、さいごに、寄りそう2本の木になった