世界の神話Mythos

Celtic Mythology

ディアルミド「青春」とよばれる娘に、見た女性がみな恋をする「愛のほくろ」をつけられたフィアナの騎士。フィンの花嫁グラーニャのたのみをことわれずにかけおちし、長い逃避行のすえ、ベン・ガルバンのイノシシにたおれた。フィンの両手の水は、3度目にようやくとどいた

2026年10月10日

岩と木々のそばの水辺に、兜をかぶった若い騎士が立ち、角の杯を手にしている
スティーヴン・リード「ダーモット(ディアルミド)は角の杯をとり、水をくもうとした」1910年(T.W.ロールストン『フィンの偉業』のさし絵)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン。作者は1948年没)。この記事の場面とは別の物語の一場面です
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 羊と猫と娘のなぞ
  3. 2. 「青春」の娘と、愛のほくろ
  4. 3. タラの婚礼の宴
  5. 4. ベン・ガルバンのイノシシ
  6. 5. フィンの両手の水
  7. まとめ

プレ男見ただけでみんなが恋をする「ほくろ」!? うらやましすぎる…。

メル美でも、そのせいで大変な運命になるんだって。アイルランドの悲しい恋と友情の物語だよ。

こんにちは、Dr. Taro です。 英雄の解説、今回はケルト神話(アイルランド)のディアルミドです。グレゴリー夫人『神々と戦士たち』(1904年、プロジェクト・グーテンベルク)の第2部の英訳を読みました。夫人は、ちがう版をまぜあわせ、つなぎの文を入れたと書いています。ケルト神話の全体はケルト神話の入門へ。

岩と木々のそばの水辺に、兜をかぶった若い騎士が立ち、角の杯を手にしている

スティーヴン・リード「ダーモット(ディアルミド)は角の杯をとり、水をくもうとした」1910年(T.W.ロールストン『フィンの偉業』のさし絵)。ウィキメディア・コモンズ(パブリックドメイン。作者は1948年没)。この記事の場面とは別の物語の一場面です

プロフィール

名前 ディアルミド。「ドゥヴネの孫」とよばれる
育ての親 愛と若さの神アンガス・オーグ
所属 フィンがひきいる戦士団フィアナ
すがた 黒い髪、ナナカマドの実のような赤いほお。「ことばのやさしい人」(グラーニャがドルイドにたずねたときのことば)
しるし ひたいの「愛のほくろ」
武器 マナナーンの剣「大いなる猛きもの」、小さな剣「小さき猛きもの」、赤い槍と黄色い槍

1. 羊と猫と娘のなぞ

第2部6巻2章「ディアルミドが愛のほくろを得たわけ」です。

プレ男羊が「世界」で、猫が「死」だったんだ…! なぞなぞみたい。

2. 「青春」の娘と、愛のほくろ

メル美「若さは、いちど過ぎたら二度ともどらない」っていう意味もこめられていそう。

3. タラの婚礼の宴

第2部7巻1章「タラからの逃走」です。

4. ベン・ガルバンのイノシシ

第2部7巻8章です。長い逃避行のあと、ディアルミドとグラーニャは館でくらすようになり、グラーニャは上王とフィンをまねいて、1年にわたる宴をひらきました。

5. フィンの両手の水

プレ男3度目の水が、まにあわなかった…。フィンの心の中も、複雑だったんだろうな。

グレゴリー夫人の本では、フィンは2度、グラーニャのことを思い出して両手の水をこぼし、3度目に水がとどいたとき、ディアルミドの命はもう体からはなれていました。

まとめ


参考文献

  1. Lady Augusta Gregory. Gods and Fighting Men: The Story of the Tuatha de Danaan and of the Fianna of Ireland(1904年). Part II, Book VI, Chapter II(How Diarmuid got his Love-Spot); Book VII, Chapter I(The Flight from Teamhair)、Chapter VIII(The Boar of Beinn Gulbain). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/14465 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. Stephen Reid. “Dermot took the horn and would have filled it”(T.W. Rolleston, The High Deeds of Finn and Other Bardic Romances of Ancient Ireland, 1910年のさし絵). Wikimedia Commons(パブリックドメイン). https://commons.wikimedia.org/wiki/File:13_Dermot_took_the_horn_and_would_have_filled_it.jpg (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. IVケルト神話フィン・マックール父を殺され、森でかくれて育ったフィアナ騎士団の長。知恵のサケを焼いていて、やけどした親指を口に入れたとき、すべての知恵を得た。毎年サウィンの夜にタラを焼く妖精の竪琴を、魔法の槍の力で目をさましたまま見はった
  2. IVケルト神話アンガス(オーグ)ダグザの息子で、銀の竪琴を持つ美しい若い神。キスが4羽の鳥になって若者たちのまわりで「おいで」「行くよ」と鳴く。「1日と1夜」のとんちで父の館を手に入れ、育てた英雄ディアルミドの死には、魂を入れて毎日話そうと誓った
  3. IVケルト神話成り立ちと大まかなあらすじドルイドは教えを文字に書かなかった。伝わるのは、ローマのカエサルの記録と、中世のアイルランド・ウェールズの写本。ダーナ神族の到来、銀の腕の王ヌアザ、万能の神ルー、そして神々は丘の中へ