世界の神話Mythos

Greek Mythology

ギュゲスの指輪大雨と地震でさけた大地の底に、青銅の馬。その中で羊飼いが見つけた金の指輪は、台座を内がわに回すと姿が消え、外がわに回すと姿があらわれた。「だれにも見られないなら、人は正しくいられるか」——プラトンが『国家』で語る、透明人間の指輪

2026年10月10日

古代ギリシャの金の指輪。ひし形のような台座に、髪がうずをまく顔がうきぼりにされている
「金の指輪」紀元前4世紀末〜3世紀、ギリシャ・ヘレニズム時代。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。ギュゲスの指輪とは関係のない、同じ古代ギリシャの指輪です
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 大地の底の青銅の馬
  3. 2. 消える、あらわれる
  4. 3. 指輪の使い方
  5. 4. グラウコンの問い
  6. まとめ

プレ男姿が消える指輪って、ファンタジー小説みたい! 古代ギリシャにもあったの?

メル美哲学者プラトンの本に出てくるんだって。「だれにも見られないなら、悪いことをする?」っていう問いかけなの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギュゲスの指輪です。プラトンの対話篇『国家』第2巻(359d〜360d、P.ショーリー英訳、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)を読みました。ソクラテスとの対話の中で、グラウコンという若者が語る言い伝えです。ギリシャ神話の全体はギリシャ神話の入門へ。

古代ギリシャの金の指輪。ひし形のような台座に、髪がうずをまく顔がうきぼりにされている

「金の指輪」紀元前4世紀末〜3世紀、ギリシャ・ヘレニズム時代。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)。ギュゲスの指輪とは関係のない、同じ古代ギリシャの指輪です

プロフィール

出てくる本 プラトン『国家』第2巻
語る人 ソクラテスの対話の相手グラウコン
指輪を見つけた人 リュディア人ギュゲスの祖先の羊飼い(写本による)
見つけた場所 大雨と地震でさけた大地の底、青銅の馬の中
ふしぎな力 台座を内がわに回すと姿が消え、外がわに回すとあらわれる

1. 大地の底の青銅の馬

メル美地下に青銅の馬、その中に大きな人…。それだけでもうミステリーだね。

2. 消える、あらわれる

3. 指輪の使い方

プレ男すごい力を手に入れて、まっさきにしたのが王さまをたおすこと…。

4. グラウコンの問い

プラトン『国家』では、グラウコンが、指輪の台座を内がわに回すと姿が消える話を語り、だれにも見られなくても人は正しくいられるか、と問いかけます。

まとめ


参考文献

  1. Plato. Republic(英訳:Paul Shorey), 2.359d–360d と注. Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0168:book=2:section=359d (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Gold ring, Greek, Hellenistic, late 4th–3rd century BCE(10.132.1、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/248265 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Next Stars次に読む

  1. Iギリシャ神話ミダス王「さわるものすべてを金に」という願いがかなったら、パンも水も金になって食べられない。こんどは音楽くらべでアポロンに逆らい、耳をロバの耳にされた。床屋が穴にささやいた秘密は、アシが風で話してしまった
  2. Iギリシャ神話パンドラ「パンドラの箱」は、もとは「大きなかめ」だった。火を盗まれたゼウスが「火の代わり」につくった、すべての神々から贈りものをうけた女性。ふたを開けると災いが広がり、「希望」だけがかめのふちに残った
  3. Iギリシャ神話成り立ちと大まかなあらすじ神々の系図を語ったのはヘシオドスとホメロス。カオスから大地が生まれ、ウラノス→クロノス→ゼウスと王が代わり、人間の時代、英雄たちのトロイア戦争へ