
プレ男天がひくくて、かがんで歩いていた巨人!? 大きすぎるのも、たいへんだね。

メル美播磨のある土地に来て、やっとせのびできたんだって。その土地の名前のいわれになったお話なの。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は日本の『播磨国風土記』のせのびした巨人と、さかずきの父さがしです。『播磨国風土記』の原文(ウィキソース「古風土記/播磨國風土記」)の託賀郡の条を読みました。同じ風土記の話は十四の丘と火明命と播磨の国争いへ。人の名や地名には、原文にない読みがなはつけていません。
プロフィール
| 話 | あらすじ |
|---|---|
| 託賀の大男 | 南の海から北の海へ歩いた大男。この土地でせのびをして「高いなあ」と言った |
| 沼 | 大男が歩いた足あとは、たくさんの沼になった |
| 道主日女命 | 父のいないまま子を生んだ神 |
| 盟酒 | 7日7夜で実った稲でつくった酒。子が神々にささげて、父をさがした |
| 天目一命 | 子がさかずきをささげた神。子の父だとわかった |
1. いつもかがんでいた大男
- 『播磨国風土記』は、託賀郡の名のいわれをこう語ります。むかし、大男がいて、いつもかがんで歩いていました
- 大男は、南の海から北の海へ、東からめぐってきたとき、この土地へやってきて言いました。「ほかの土地はひくいので、いつもかがんで、はうように歩いていた。この土地は高いので、せのびをして歩ける。高いなあ」
- それで「託賀」の郡というのだ、と書かれています
- そして、大男が歩いた足あとは、あちこちで沼になった、と風土記は伝えています

メル美やっとのびのびできて、うれしかったんだろうね。足あとが沼になるなんて、どれだけ大きかったんだろう!
2. 7日で実った稲
- 託賀郡の荒田の村には、道主日女命という神がいました。道主日女命は、父がいないまま子を生みました
- 道主日女命は、父をたしかめるために「盟酒(ちかいの酒)」をつくろうとして、田を7町つくりました。すると、7日7夜のあいだに、稲がすっかり実りました
3. さかずきの父さがし
- 道主日女命は、その稲で酒をかもし、神々をあつめて、子にその酒をささげもたせて、もてなさせました
- すると、その子は、天目一命にむかって、さかずきをささげました。それで、子の父がわかったのです
- のちに、その田は荒れてしまったので、「荒田の村」とよぶのだ、と風土記は書いています

プレ男子どもが、たくさんの神さまの中から、まっすぐお父さんにさかずきをわたしたんだ! 子どもには、ちゃんとわかったんだね。

『播磨国風土記』では、ほかの土地ではかがんで歩いていた大男が、この土地では「高いなあ」とせのびをして歩いたので託賀の郡とよび、その足あとは沼になった、と伝えています。
まとめ
- 南の海から北の海へ歩いた大男は、ほかの土地ではかがんでいたが、この土地では「高いなあ」とせのびをした。それが託賀の名のいわれ
- 大男の足あとは、たくさんの沼になった
- 父のいない子を生んだ道主日女命は、7日7夜で実った稲で盟酒をつくり、神々をあつめた
- 子は天目一命にさかずきをささげ、父がわかった。田はのちに荒れて「荒田」とよばれた
- 同じ風土記の十四の丘と火明命と播磨の国争い、ほかの風土記の童子女の松原と白鳥の里もどうぞ
参考文献
- 『播磨國風土記』(託賀郡の郡名の条、荒田村の条). ウィキソース(古風土記/播磨國風土記). https://zh.wikisource.org/wiki/古風土記/播磨國風土記 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
