世界の神話Mythos

Egyptian Mythology

アンテフ王の竪琴弾きの歌「むかしの神々も墓にねむり、家をたてた人々の城壁もくずれた。あちらから帰って、話を聞かせてくれる者はいない。だから生きているうちに、心のねがいをかなえなさい」。墓の竪琴弾きの前に書かれていたという、古代エジプトの歌

2026年10月12日

目次
  1. プロフィール
  2. 1. 竪琴弾きの前の歌
  3. 2. 「あちらから帰ってくる者はいない」
  4. 3. 「生きているうちに」
  5. 4. ヘロドトスが見た宴の人形
  6. まとめ

プレ男古代エジプトって、死んだあとの世界をすごく大事にしていたイメージだけど…。「生きているうちに楽しめ」っていう歌もあったの?

メル美そうなんだって。竪琴弾きがうたった歌で、ちょっとしんみりするけど、今を大切にしようって思える歌なの。

こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はエジプトの「アンテフ王の竪琴弾きの歌」です。エピファニウス・ウィルソン編『エジプト文学』(プロジェクト・グーテンベルク)におさめられた、C.W.グッドウィン英訳の「エジプト人のおごそかな宴の挽歌」と、その解説・訳注を読みました。古代エジプトの教えの文学はプタハヘテプとアニの教えへ。

プロフィール

歌の名 「アンテフ王の家の歌」。グッドウィンは「エジプト人のおごそかな宴の挽歌」とよぶ
書かれた場所 歌の最初の行に「竪琴弾きの前に書かれている」とある
伝わりかた(グッドウィンの解説) ハリス・パピルス第500番(「運命の王子」と同じパピルス)。パピルスそのものは、トトメス3世のころのもの
作者(グッドウィンの解説) 最初の行は、第11王朝のファラオ、アンテフ王の作としている
出てくる賢者 イムホテプとハルタテフ
似た歌(訳注) ネフェルヘテプの墓の「竪琴弾きの歌」がよくにている

1. 竪琴弾きの前の歌

2. 「あちらから帰ってくる者はいない」

メル美「帰ってきて話してくれる人はいない」…。昔の人も、死んだあとのことがわからなくて、不安だったんだね。

3. 「生きているうちに」

4. ヘロドトスが見た宴の人形

プレ男いつかは終わるからこそ、今日を大事に…ってことか。ちょっとしんみりするけど、いい考えかただね。

グッドウィン訳の「竪琴弾きの歌」では、あの世から帰って話を聞かせてくれる者はいないのだから、生きているうちに心のねがいをかなえなさい、と歌われています。

まとめ


参考文献

  1. C. W. Goodwin(英訳). “The Solemn Festal Dirge of the Egyptians”(解説と訳注をふくむ). In: Epiphanius Wilson(編). Egyptian Literature. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/28282 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. VVエジプト神話プタハヘテプとアニの教え「知識があるからといって、えらぶるな。学のない人とも話しなさい」「人の心は穀物倉。よい答えをえらんで口にし、悪い答えはしまっておけ」。古代エジプトの役人たちが若者にのこした、生きかたの教え
  2. VVエジプト神話ナイル讃歌「ようこそ、ナイルよ。おだやかにやってきて、エジプトに命をあたえる者よ」。毎年の洪水で畑をうるおし、麦をそだて、貧しい人にも心をくばる。けれども、その姿は石にきざまれず、神殿もなく、すみかも知られていない。古代エジプトの人々がナイルにささげた歌
  3. VIIIメソポタミア神話イシュタル愛と戦いの女神。英雄ギルガメシュに結婚をことわられると、天の牛を送りこんだ。「帰ることのない国」へくだるときは、7つの門で冠や首飾りを1つずつとりあげられ、女神がいないあいだ、地上の生きものはふえなくなった