
プレ男食べると、家に帰りたくなくなる食べもの!? こわいような、ちょっと食べてみたいような…。

メル美『オデュッセイア』のロートスのお話なんだって。こわい怪物は出てこないけど、ある意味いちばんあぶないかも。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はギリシャ神話のロートスを食べる人々です。ホメロス『オデュッセイア』第9巻(サミュエル・バトラー英訳、プロジェクト・グーテンベルク)を読みました。オデュッセウスの旅の全体はオデュッセウスへ。このあとに出会う一つ目の巨人はポリュペモスへ。
プロフィール
| ロートスを食べる人々 | 花からとれる食べものをたべてくらす人々 |
| 着いたいきさつ | マレア岬で北風と潮にながされ、9日間海をさまよったすえ、10日目に着いた |
| 人々のようす | オデュッセウスの仲間に害をくわえなかった |
| ロートスの力 | とてもおいしく、食べた者は、ふるさとのことを気にかけなくなる |
| オデュッセウスがしたこと | 泣く仲間たちを船につれもどし、こぎ座の下にしばりつけた |
1. 吹きながされて
- オデュッセウスは語ります。「わたしは、マレア岬をまわろうとしたとき、北風と潮に逆らわれ、キュテラ島の近くで航路からそらされなければ、そのとき無事にふるさとへ帰れたはずだった」
- 「そこから、わたしは9日間、ひどい風に海の上をながされたが、10日目に、ロートスを食べる人々の国に着いた。彼らは、ある種の花からとれる食べものでくらしている」
2. やさしい人々と、あまいロートス
- 一行は上陸して水をくみ、船のそばの浜で昼の食事をとりました
- そのあとオデュッセウスは、この土地にどんな人々がいるのかを見に、仲間を2人と、もうひとりの3人を送りだしました
- 3人は、ロートスを食べる人々のあいだに入っていきました。「人々は、彼らに何も害をくわえず、ロートスを食べさせた」
- 「それはとてもおいしかったので、食べた者は、ふるさとのことを気にかけなくなり、もどって何があったかを話そうとさえしなくなった。ただ、帰ることも考えずに、ロートスを食べる人々といっしょに、ロートスをかじっていたいと思うばかりだった」

メル美いじわるされたわけじゃないのに、帰りたい気持ちがなくなっちゃう…。やさしさの中のこわさだね。
3. 泣く仲間をつれもどす
- 「それでも、彼らははげしく泣いたが、わたしは彼らを船へつれもどし、こぎ座の下にしばりつけた」
- そしてオデュッセウスは、のこりの仲間たちに、すぐに船に乗るように言いました。「だれかがロートスを味わって、家へ帰りたい気持ちをなくさないように」
- 一行は座につき、オールで灰色の海をこぎだしました。そして、つぎにたどりついたのが、一つ目の巨人キュクロプスたちの国でした

プレ男泣いていやがっても、つれもどしたんだ。オデュッセウスは、なかまのふるさとへの気持ちを、まもろうとしたんだね。

『オデュッセイア』では、ロートスはとてもおいしく、食べた者はふるさとのことを気にかけなくなった、と書かれています。オデュッセウスは、泣く仲間たちを船へつれもどしました。
まとめ
- オデュッセウスの船団は、マレア岬で北風と潮にながされ、10日目にロートスを食べる人々の国に着いた
- 人々は害をくわえず、ようすを見に行った仲間にロートスを食べさせた
- ロートスを食べた者は、ふるさとへ帰る気持ちをなくしてしまった
- オデュッセウスは、泣く仲間たちを船へつれもどし、すぐに出発した
- 旅の主人公オデュッセウス、あとで出会う風の王アイオロス、一つ目の巨人ポリュペモスもどうぞ
参考文献
- Homer. The Odyssey(英訳:Samuel Butler), Book IX. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/1727 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


