世界の神話Mythos

Greek Mythology

オデュッセウスの帰郷20年ぶりにこじきの姿でイタケへ帰った英雄。ふんの山によこたわる老犬アルゴスは、主人に気づいて尾をふり、そのまま息をひきとった。妻ペネロペは、昼に織った布を夜にほどいて求婚者たちを待たせ、最後は「動かせない寝台」の秘密で夫をたしかめた

2026年10月10日

青い色の木版画。うす暗い部屋で、すわった女性がほおづえをつき、つえをもったひげの男が手をさしだして話しかけている
ウーゴ・ダ・カルピ(ラファエロの原画による)「ペネロペとオデュッセウス」1520〜27年ごろ。キアロスクーロ木版。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. 老犬アルゴス
  3. 2. 昼に織り、夜にほどく
  4. 3. だれにもひけない弓
  5. 4. 動かせない寝台
  6. まとめ

プレ男オデュッセウスって、一つ目の巨人やセイレーンとたたかった英雄だよね!

メル美今回は、旅のあと、20年ぶりに家に帰ってくる話なんだって。犬と奥さんの話が泣けるの。

こんにちは、Dr. Taro です。 英雄の解説、今回はギリシャ神話のオデュッセウスの帰郷です。ホメロス『オデュッセイア』(A.T.マリー訳、1919年、ペルセウス・デジタル・ライブラリー)の英訳を読みました。旅のとちゅうの冒険は、ポリュペモスやセイレーンの記事へ。

青い色の木版画。うす暗い部屋で、すわった女性がほおづえをつき、つえをもったひげの男が手をさしだして話しかけている

ウーゴ・ダ・カルピ(ラファエロの原画による)「ペネロペとオデュッセウス」1520〜27年ごろ。キアロスクーロ木版。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

プロフィール

名前 オデュッセウス。「知略にとむ」「しんぼう強い」(英訳のよび名)
ふるさと 島の国イタケの王
家族 妻ペネロペ、息子テレマコス、父ラエルテス
留守 トロイア戦争に出てから20年目に帰った
飼い犬 アルゴス
守ってくれた神 アテナ

1. 老犬アルゴス

『オデュッセイア』第17歌290〜327行です。

メル美20年も待って、主人に会えたとたんに…。アルゴス、がんばって待っていたんだね。

2. 昼に織り、夜にほどく

『オデュッセイア』第19歌です。こじきの姿のオデュッセウスに、ペネロペは身の上を語ります(上の図版の場面です)。

プレ男3年も布を織ってはほどいて…。ペネロペの知恵としんぼう強さも、オデュッセウスに負けてないね。

3. だれにもひけない弓

『オデュッセイア』第21歌です。

4. 動かせない寝台

『オデュッセイア』第23歌です。

メル美生きている木で作った、動かせない寝台。2人の気持ちも、20年動かなかったんだね。

『オデュッセイア』では、ペネロペは昼に大きな布を織り、夜にほどいて、3年のあいだ求婚者たちを待たせていました。

まとめ


参考文献

  1. Homer. The Odyssey, 17.290–327; 19.96–163, 570–575; 21.404–434; 23.153–230(英訳:A.T. Murray、1919年). Perseus Digital Library. https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.01.0136 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. メトロポリタン美術館. Ugo da Carpi, Penelope and Odysseus, ca. 1520–27(22.73.3-27、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/359855 (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. IX世界の幻獣ポリュペモス(キュクロプス)ポセイドンの息子の一つ目の巨人。オデュッセウスは「ぼくの名前は『だれでもない』」とうそをつき、ぶどう酒で眠らせて目をつぶし、羊のおなかにしがみついて洞窟を出た
  2. IX世界の幻獣セイレーン歌声で船乗りを引きよせ、島のまわりには白骨の山。オデュッセウスは仲間の耳をロウでふさぎ、自分はマストにしばられて「聞きながら」通りぬけた
  3. Iギリシャ神話アテナ父ゼウスの頭から、金のよろいを着て槍をふりながら飛び出した知恵と戦いの女神。怒りで剣をぬきかけたアキレウスの髪をうしろからつかみ、ポセイドンとは町の守り神の座をオリーブの木であらそった