世界の神話Mythos

Mesopotamian Mythology

マルドゥク神々がこわがって逃げた竜ティアマトに、ただひとり名のり出たバビロンの神。宴会で「言ったことがそのままおこる力」をもらい、網と4つの風と嵐の車で出陣。勝ったあとは「50の名前」でたたえられた

2026年10月7日

こわれた粘土板。表面いっぱいに、細かいくさび形文字がびっしりときざまれている
「くさび形文字の粘土板:マルドゥクへの賛歌」紀元前1千年紀、バビロニア(?)。粘土。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)
目次
  1. プロフィール
  2. 1. だれも竜に立ち向かえない
  3. 2. 名のり出たマルドゥクと、宴会
  4. 3. ティアマトとの戦い
  5. 4. 天と地と人間を作る
  6. 5. エサギラの神殿と「50の名前」
  7. まとめ

プレ男マルドゥクって、名前はかっこいいけど、どんな神さまなの?

メル美竜をたおして、その体で天と地を作った神さまなんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 神さまの解説、今回はメソポタミア神話のマルドゥクです。大英博物館のE.A.ウォリス・バッジ『バビロニアの天地創造の伝説』(1921年、プロジェクト・グーテンベルク)の英訳を読みました。天地創造の叙事詩「エヌマ・エリシュ」の流れはメソポタミア神話の入門へ。

プロフィール

立場 バビロンの町の神。のちに「神々の主」
父 知恵の神エア(エンキ)
たおした相手 竜ティアマトと、その大将キングー、11の怪物
武器 弓、槍、こん棒、いなずま、網、4つの風、嵐の車
神殿 バビロンのエサギラ
よび名 「50の名前」

1. だれも竜に立ち向かえない

2. 名のり出たマルドゥクと、宴会

プレ男出陣の前に、まず宴会で盛り上がるんだ。神さまも人間みたい!

3. ティアマトとの戦い

4. 天と地と人間を作る

5. エサギラの神殿と「50の名前」

メル美「父から子へ教えて」って、神さまの名前を、みんなで語りついでいったんだね。

こわれた粘土板。表面いっぱいに、細かいくさび形文字がびっしりときざまれている

「くさび形文字の粘土板:マルドゥクへの賛歌」紀元前1千年紀、バビロニア(?)。粘土。メトロポリタン美術館所蔵(パブリックドメイン)

バッジによると、天地創造の叙事詩のいちばんの目的は、天地創造を語ることよりも、竜ティアマトに勝ったマルドゥクをたたえることでした。

まとめ


参考文献

  1. E.A. Wallis Budge. The Babylonian Legends of the Creation and the Fight between Bel and the Dragon, told by Assyrian Tablets from Nineveh(1921年6月1日の序). The Object of the Babylonian Legend of the Creation; The Seven Tablets of Creation, Description of their Contents. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/9914 (閲覧日:2026年10月7日)
  2. メトロポリタン美術館. Cuneiform tablet: hymn to Marduk, 1st millennium BCE(86.11.313、パブリックドメイン). https://www.metmuseum.org/art/collection/search/321937 (閲覧日:2026年10月7日)

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  3. Iギリシャ神話ゼウス父にのみこまれるはずが、身代わりの石で助かった末っ子。雷を武器に神々の王となり、「わたしがうなずけば、取り消しはない」。神々全員で金の鎖を引いても、天から引きおろせない