
プレ男「天孫降臨」って、よく聞くけど、どんな話なの?

メル美アマテラスの孫のニニギが、天から地上におりてくるお話なんだって。鏡や剣をもって、たくさんの神さまといっしょに。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回は日本の『古事記』のニニギの天孫降臨です。『古事記』上つ巻の「ニニギの命」の段(武田祐吉訳、青空文庫)を読みました。ニニギを道でむかえた神はサルタヒコへ。ニニギの妻となった女神はコノハナサクヤヒメへ。ニニギの祖母の女神はアマテラスへ。
プロフィール
| ニニギの命 | アメニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギの命。天照大神の孫 |
| 父 | オシホミミの命(天照大神の太子) |
| 母 | 高木の神の娘、ヨロヅハタトヨアキツシ姫の命 |
| さずかったもの | 天の岩戸の前でつかわれた勾玉と鏡、そして草薙の剣 |
| したがった神 | アメノコヤネ・フトダマ・アメノウズメ・イシコリドメ・タマノオヤの5つの部族の神、オモヒガネ・タヂカラヲ・アメノイハトワケ |
| おりたった場所 | 筑紫の東方の、高千穂の尊い峰 |
1. 父のかわりに
- 天照大神と高木の神は、太子オシホミミの命に、「葦原の中心の国は、平定し終えたという。言いつけたとおり、おりていっておさめなさい」と言いました
- オシホミミの命は答えました。「わたくしがおりようとして支度をしているあいだに、子が生まれました。この子をおろしたいと思います」
- その子が、ヒコホノニニギの命でした。ニニギの命は、「この葦原の水穂の国は、あなたのおさめる国である。命令のとおりにおりなさい」と命じられました
2. 鏡、勾玉、剣
- ニニギの命がおりようとすると、天と地を照らす神が、道のまんなかにいました。アメノウズメの神がたずねると、それは国の神サルタ彦で、天の神の御子をむかえに来たのでした
- 天照大神は、アメノコヤネ・フトダマ・アメノウズメ・イシコリドメ・タマノオヤの、あわせて5つの部族の神をそえて、ニニギの命をおろしました
- さらに、むかし天の岩戸の前で天照大神をむかえた、大きな勾玉と鏡、そして草薙の剣をそえ、オモヒガネの神・タヂカラヲの神・アメノイハトワケの神もそえました
- 天照大神は言いました。「この鏡こそは、もっぱらわたしの魂として、わたしの前をまつるようにまつりなさい。オモヒガネの神は、わたしの子がおさめるさまざまなことをとりあつかって、つかえなさい」

メル美天の岩戸で使った鏡や勾玉が、ここでまた出てくるんだ! お話がつながっているんだね。
3. 部族のはじまり
『古事記』は、ニニギにしたがった神々が、のちの氏族の祖先だと語ります。
- アメノコヤネの命は中臣の連、フトダマの命は忌部の首、ウズメの命は猿女の君、イシコリドメの命は鏡作の連、タマノオヤの命は玉祖の連の祖先
- 鏡とオモヒガネの神について、武田祐吉訳は「この二神は伊勢神宮にお祭り申し上げております」と書いています。アメノイハトワケの神は御門の神、タヂカラヲの神はサナの地にいる、とされます
4. 高千穂の峰へ
- ニニギの命は、天の御座をはなれ、八重にたなびく雲をおしわけ、勢いよく道をおしわけて、天からの階段をとおり、地上の浮き洲に立ちました。そして、ついに筑紫の東方の、高千穂の尊い峰におりたちました
- アメノオシヒの命とアマツクメの命が、石のうつぼを背おい、頭がこぶになった大刀をさし、強い弓と立派な矢をもって、先に立ってつかえました。アメノオシヒの命は大伴の連、アマツクメの命は久米の直の祖先です
5. 朝日、夕日のかがやく国
- ニニギの命は言いました。「ここは、海のかなたにむかい、カササの御埼に通じて、朝日の照りかがやく国、夕日のかがやく国である。ここはたいへんよいところだ」
- そして、地の下の岩に宮柱を太く立て、天に千木を高くあげて、宮殿をつくりました
- このあと、ニニギの命は、カササの御埼で木の花の咲くや姫に出会います

プレ男「朝日の照りかがやく国、夕日のかがやく国」…。ニニギは、おりた場所がすっかり気に入ったんだね。

武田祐吉訳の『古事記』では、天照大神は勾玉と鏡と草薙の剣をニニギの命にそえ、「この鏡こそは、もっぱらわたしの魂として、わたしの前をまつるようにまつりなさい」と言っています。
まとめ
- 天照大神の孫ニニギの命は、父オシホミミの命のかわりに、地上をおさめるためにおろされた
- 勾玉・鏡・草薙の剣と、5つの部族の神などがそえられ、天照大神は「この鏡をわたしの魂としてまつれ」と言った
- ニニギの命は八重の雲をおしわけ、筑紫の高千穂の峰におりたった
- 「朝日の照りかがやく国、夕日のかがやく国」と言って、宮殿をきずいた
- ニニギをむかえたサルタヒコ、ニニギの妻コノハナサクヤヒメ、祖母のアマテラスもどうぞ
参考文献
- 武田祐吉訳『古事記』(上つ巻「ニニギの命」). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001518/card51732.html (閲覧日:2026年10月12日)
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