
プレ男空を手でささえている神さまがいるの? ギリシャのアトラスみたいだね。

メル美エジプトのシュウっていう神さまなんだって。太陽神ラーのいちばん上の子どもなの。
こんにちは、Dr. Taro です。 神話の解説、今回はエジプト神話のシュウです。大英博物館のE.A.ウォリス・バッジ『古代エジプトの文学』(1914年、プロジェクト・グーテンベルク)の第12章にある「シュウへの賛歌」を読みました。シュウが太陽神から生まれる創世の話はエジプト神話の入門へ。シュウの娘とされる天の女神は天の女神ヌトとピラミッド・テキストへ。
プロフィール
| シュウ | 太陽神ラーの長男。「ラーの肉であり骨」 |
| 生まれ | テム(トゥム)から生まれた。「自分で生まれ、母をもたなかった」と歌われる |
| はたらき | 天を高くひろげ、自分の手でささえる |
| 守るもの | ラーの太陽の舟。ヘビの悪魔ネカウや、セバの悪魔をうちたおす |
| テフヌト | シュウの頭の上にすわる女神。敵に炎をはなつ |
| 賛歌の出どころ | 大英博物館の「魔術のパピルス」(ハリス・パピルス501番) |
1. ラーの長男
- 賛歌は、こうはじまります。「ラーの肉であり骨である者よ、礼をささげます。ラーの手足から出た長子よ。生まれた者たちのかしらにえらばれた者よ」
- 「力ある者よ、神の姿の者よ。すがたを変える主として、力をそなえた者よ」
- 後半では、「テム自身から生まれたラーの子よ。あなたは自分で生まれ、母をもたなかった」と歌われます
2. 太陽の舟を守る
- 「あなたは、毎日セバの悪魔たちをうちたおす。神の舟は追い風をうけ、あなたの心はよろこぶ」
- 「アーンティの舟にいる者たちは、ラーの子シュウが勝ちほこり、ヘビの悪魔ネカウに槍をつきさすのを見て、よろこびの声をあげる。ラーは、毎朝、天をわたる船出をする」
- 「女神テフヌトは、あなたの頭の上にすわり、敵に炎をなげつけ、すっかりほろぼす」

メル美毎朝、太陽の舟が無事に出発できるのは、シュウが悪魔をやっつけてくれるからなんだね。
3. 天をささえる
- 「あなたは真理であり、真理の主。神々をおさめる力そのもの」
- 「あなたは、天を高くおしひろげ、自分の手でそれをささえる。すべての神々が、あなたの前に頭をさげる」
- 「嵐が大いなる女神の上をすぎるとき、あなたは女神をやすらがせる」
4. トトが書いた遺言
- 賛歌には、ふしぎな一節もあります。「ヘルモポリスの主(トト)、ラー・ハルマキスの図書館の書記が、遺言を書きのこした。ヘリオポリスの神殿の広間で、ラー・ハルマキスの足もとに、神聖文字で、さだめられ、しあげられ、ゆるがないものとされた」
- 「あなたは、父の王座をつぐ者」とも歌われ、シュウがラーのあとつぎとされていることがわかります
- 賛歌は「あなたは、神々より大きい。いや、2倍も大きい。ラーの子シュウという、あなたの名において」としめくくられます

プレ男空をささえて、太陽の舟を守って、王座のあとつぎ。シュウって、すごくたよりになるお兄さんだ。

バッジの英訳の「シュウへの賛歌」では、シュウは「天を高くおしひろげ、自分の手でそれをささえる」とたたえられています。
まとめ
- シュウは、太陽神ラーの長男で、「ラーの肉であり骨」
- 「自分で生まれ、母をもたなかった」と歌われる
- ラーの太陽の舟を守り、ヘビの悪魔ネカウをうちたおす。頭の上には女神テフヌトがすわる
- 天を高くひろげ、自分の手でささえる神で、すべての神々が頭をさげる
- 天の女神ヌト、父である太陽神ラー、シュウが生まれる創世の話のエジプト神話の入門もどうぞ
参考文献
- E. A. Wallis Budge. The Literature of the Ancient Egyptians(1914年). Chapter XII “Egyptian Hymns to the Gods”(Hymn to Shu). Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/15932 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。


