
プレ男同期が、ここ1週間でまぶたと足がパンパンにむくんで、体重も急に増えたんだって。病院で「尿にたんぱくがたくさん出てる」って言われたらしい。

メル美むくみと尿のたんぱくって、関係があるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、ネフローゼ症候群の話です。難病情報センターの「一次性ネフローゼ症候群」(令和5年10月更新、難治性腎障害に関する調査研究班)をもとにまとめました。健診の尿たんぱくの見方は健診の尿たんぱく・腎機能の記事にまとめています。
どんな病気?
- 尿にたんぱくがたくさん出てしまうために、血液中のたんぱくが減り(低たんぱく血症)、その結果むくみ(浮腫)が起こる病気です
- 血液のたんぱくが減ると、血管の中の水分が減り、血管の外に水分と塩分が増えるためにむくみます
- 糖尿病などの全身の病気が原因のものを二次性、はっきりした原因がないものを一次性といいます
どのくらいの人に?
- 一次性ネフローゼ症候群は、毎年6,000〜7,000人が新たに発症し、約17,000人の患者さんがいると推定されています
- 子どもから高齢の人までみられます。40歳くらいまでは微小変化型、高齢の人では膜性腎症のタイプが多くみられます

プレ男尿にたんぱくが出て血液のたんぱくが減るから、むくむんだ。若い人にも起こるんだね。
治療
- むくみをよくするために、塩分の制限や尿を増やす薬を使います。むくみが強いときは水分の制限も必要です
- 腎臓を守るために、血圧を下げる作用のある薬を使うこともあります。コレステロールが高くなることが多いので、下げる薬も使います
- 積極的に治療する場合は、ステロイドや免疫抑制薬を使います
- 何度も再発をくり返す場合には、新しい薬も使われるようになりました
経過
- 微小変化型:腎臓の機能が落ちることは少ないものの、薬を減らすと再発をくり返すことが多いです
- 膜性腎症などでは、長い目で見ると腎機能が落ち、透析が必要になることもあります
- どのタイプでも、2年以上ステロイドや免疫抑制薬を続ける必要があることが少なくありません
日常生活の注意
- 退院後も定期的な診察と検査が必要です。処方された薬を欠かさず飲みましょう
- いったんたんぱく尿が消えても、再発することがあります。早く見つけて治療を始めることが大切です
- 薬の副作用、とくに感染症の予防がとても大切です。インフルエンザや肺炎球菌のワクチンもすすめられています
- 安定した時期も、塩分の制限がすすめられています(高血圧と食塩)

ネフローゼ症候群は、いったんたんぱく尿が消えても再発することがあるので、定期的な診察と検査を続け、再発を早く見つけて治療を始めることが大切です。
- 遺伝する腎臓の病気は多発性嚢胞腎の記事もどうぞ

メル美治療が長くなることもあるんだね。かぜをひかないように、ワクチンや手洗いも大事なんだ。
まとめ
- 尿にたんぱくがたくさん出て、血液のたんぱくが減り、むくみが起こる
- 一次性は毎年6,000〜7,000人が発症。40歳くらいまでは微小変化型、高齢は膜性腎症が多い
- 治療は塩分制限・尿を増やす薬・ステロイド・免疫抑制薬など
- 再発しやすいタイプも。長い目で透析が必要になることも
- 定期的な通院・服薬・感染症の予防・塩分制限
参考文献
- 難病情報センター. 一次性ネフローゼ症候群(指定難病222)(情報更新日:令和5年10月、難治性腎障害に関する調査研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/4516 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。