幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.084

田中貢太郎「おいてけ堀」本所七不思議のひとつ。鮒がたくさん釣れる池で、帰ろうとすると「おいてけ、おいてけ」と声がする。「狸か、狐か、口惜けりゃ出て来やがれ」と笑いとばした釣り好きの若者・金太が、逃げこんだ茶店で見たもの

田中貢太郎の短い怪談「おいてけ堀」(底本の親本は1938年の改造社『新怪談集 物語篇』)。本所の「お竹蔵」から東、四つ目通のあたりにあった大きな池は、本所の七不思議のひとつ「おいてけ堀」。鮒や鯰がよく釣れるのに、帰ろうとすると「おいてけ、おいてけ」と声がして、気の強い者が平気で帰ろうとすると、三つ目小僧や一つ目小僧、ろくろ首、一本足の唐傘のお化けが出る——。釣り好きの若者・金太は、年寄りの忠告を笑って池へ出かけました。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 本所の七不思議
  2. 「ついでに、それも釣ってくるさ」
  3. 「おい、てけ、おい、てけ」
  4. のっぺらぼう
  5. 茶店の老人
  6. まとめ

プレ男「おいてけ堀」って、変わった名前だね。お化けの話なの?

メル美そう。江戸の本所にあったという池の怪談なの。田中貢太郎の短い話で読んでみよう。

今回は、田中貢太郎の怪談「おいてけ堀」(おいてけぼり)です。青空文庫の本文(底本:春陽文庫『怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集』、底本の親本:改造社『新怪談集 物語篇』1938年)で読みました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。池のある場所や言い伝えは、作中の話として紹介します。

本所の七不思議

「ついでに、それも釣ってくるさ」

プレ男お化けを釣ってお金にする!金太、強気すぎる…。

「おい、てけ、おい、てけ」

のっぺらぼう

茶店の老人

メル美結局、ぜんぶ「おいてけ」になっちゃった!

田中貢太郎の「おいてけ堀」で、金太はのっぺらぼうから魚籃と釣竿をにぎりしめて逃げますが、逃げこんだ茶店の老人も顔をつるりとなでてのっぺらぼうになり、金太は魚籃も釣竿も置いて逃げだします。

まとめ


参考文献

  1. 田中貢太郎. おいてけ堀(底本:『怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集』春陽文庫、春陽堂書店). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card4949.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Further Reading次に読む

  1. 妖怪のっぺらぼう目も鼻も口もない顔。小泉八雲「貉(むじな)」の舞台は、東京・赤坂の紀国坂。逃げこんだ先のそば屋も「こんな顔だったかい?」——正体はムジナ
  2. 妖怪ろくろ首首がのびる?いいえ、小泉八雲の『ろくろ首』では首が「体からはなれて飛ぶ」。弱点は「胴体を動かされること」。侍あがりのお坊さんが5つの首と戦う話
  3. 怪談小泉八雲の怪談「耳無芳一の話」琵琶の名手・芳一のもとに、夜ふけに甲冑の侍が迎えにくる。「壇ノ浦の戦の話をお語りなされ」——連れていかれたのは、平家の墓のあいだだった。全身に経文を書かれた夜、ただひとつ書きわすれられたもの