幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.085

田中貢太郎の短い怪談2編夜の田んぼ道で鬼火を追いかけた武士。火玉は一軒の農家の小窓へ——「お武家さんが見つけて、斬りに来たから」(鬼火を追う武士)。亡くなった母親が子どもの枕もとへ来ようとして、裾にふれた炭取りがぐるりと動いた(炭取り)

田中貢太郎の短い怪談を2編紹介します。「鬼火を追う武士」(底本の親本は1938年の改造社『新怪談集 物語篇』)は、鶴岡の城下で、夜ふけに田んぼ道を通っていた武士が、焔のない火玉に出あう話です。鬼火だと聞いていた武士は、興味半分にあとをつけ、斬ってみたくなって追いかけます。火玉は一軒の農家の小窓に飛びこみ、なかからは、うなされていたお婆さんの声が聞こえてきました。「炭取り」(底本の親本は1934年の改造社『日本怪談全集』)は、母親を亡くした子どもが、夜中に、亡くなった母親が二階へ上がってくるのを見る話。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

プレ男短い怪談って、すぐ読めるのにぞくっとするよね。

メル美田中貢太郎には、数百字くらいの短い話もたくさんあるの。今回は2つ紹介するね。

今回は、田中貢太郎の短い怪談、「鬼火を追う武士」(おにびをおうぶし)と「炭取り」(すみとり)を、青空文庫の本文で読みました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

鬼火を追う武士

底本は春陽文庫『怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集』、底本の親本は改造社『新怪談集 物語篇』(1938年)です。

プレ男鬼火の正体は、娘さんにお別れを言いにいったお婆さんの魂だったんだ…。斬らなくてよかった!

炭取り

底本は学研M文庫『伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典』、底本の親本は改造社『日本怪談全集』(1934年)です。

メル美『遠野物語』の、炭取りがくるくるまわった話に似てるね。お母さん、子どものことが心配で来たのかな。

田中貢太郎の「鬼火を追う武士」で、武士が追った火玉の正体は、娘のもとへ別れを告げにいって帰る途中のお婆さんでした。「炭取り」では、亡くなった母親の裾にふれた炭取りが、ぐるりと動きます。

まとめ


参考文献

  1. 田中貢太郎. 鬼火を追う武士(底本:『怪奇・伝奇時代小説選集3 新怪談集』春陽文庫). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card42269.html (閲覧日:2026年10月12日)
  2. 田中貢太郎. 炭取り(底本:『伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典』学研M文庫). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card45592.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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  1. 怪談遠野物語の幽霊亡くなった曾祖母が通夜の炉ばたを通ると、裾にふれた丸い炭取がくるくるとまわった(22話)。大津波で亡くした妻と、霧の渚で再会した夫(99話)——柳田國男『遠野物語』を原文で読む
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