
プレ男草野球でボールが目に当たっちゃった。目は見えてるけど、上を見るとものが二重に見えて、ほっぺがしびれてる…。

メル美それ、目のまわりの骨が折れてるかもしれないよ。冷やして様子を見るだけじゃなくて、病院に行こう!
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、眼窩骨折(がんかこっせつ)の話です。日本眼科学会の病気の解説「眼窩骨折」(監修:日本眼形成再建外科学会)をもとにまとめました。
どんなけが?
- 眼球を囲む骨(眼窩壁)が、外からの強い衝撃で折れるけがです。「眼窩吹き抜け骨折(ブローアウト骨折)」とも呼ばれます
- 眼窩の下の壁(眼窩底)と内側の壁の骨は薄いので折れやすく、折れた部分に眼窩の脂肪や目を動かす筋肉が挟まると、目の動きが悪くなります
- 眼球に加わった圧力が骨に伝わり、弱い部分が鼻の奥の空洞(副鼻腔)のほうへ押し抜かれて起こります
主な原因
- スポーツ中の接触やボールの衝突
- 転倒、交通事故、けんか
症状
- 物が二重に見える(複視)
- 目を動かしにくい、目を動かすと目の奥が痛い
- 頬や上唇のしびれ
- 鼻血
- 子どもは、大人に比べて強い吐き気や脈が遅くなることがあります
- 目のまわりのはれや内出血がおさまったあとに、眼球が奥に引っこんで見えるようになることもあります

プレ男二重に見えるのも、ほっぺのしびれも、眼窩骨折の症状なんだ…。
検査と治療
- 診断には眼窩のCT検査が役立ちます。骨折があるか、脂肪や筋肉が挟まっていないかを確かめます。視力、眼圧、目の動き、眼球の出っぱり具合も調べます
- CTで筋肉がはっきり挟まっている場合や、強い神経の反射の症状がある場合は、できるだけ早く手術をします
- 症状が軽い場合は、1週間ほど経過を見てから手術が必要か判断します
- 症状がなくても、だんだん目の動きが悪くなったり、目が奥に引っこんで見えたりすることがあるため、定期的な検査が必要です
- 手術では、挟まった脂肪や筋肉を眼窩の中に戻し、折れた部分を自分の骨や人工物で整えます
鼻をかまない
- けがや手術から2週間は、鼻をかまないようにします

目のあたりを強く打ったあとに、ものが二重に見える、目を動かすと奥が痛い、頬がしびれるといった症状があれば、眼窩骨折のことがあります。けがから2週間は鼻をかまないようにしましょう。

メル美病院に行くまで、鼻はかまないでね。
まとめ
- 眼窩骨折は、顔への強い衝撃で目のまわりの薄い骨が折れるけが
- 原因はスポーツの接触・ボール・転倒・交通事故・けんか
- 二重に見える・目を動かしにくい・目の奥の痛み・頬や上唇のしびれ・鼻血
- 診断はCT。筋肉が挟まっていればできるだけ早く手術
- けがや手術から2週間は鼻をかまない
参考文献
- 日本眼科学会(監修:日本眼形成再建外科学会). 病気の解説「眼窩骨折」. https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=89 (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。