
メル美最近、なんだかお腹がはる感じがして、トイレも近いの。太ったのかなって思ってたけど…。

プレ男卵巣の病気は気づきにくいって聞いたことがある。一度調べてみよう。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、卵巣の腫瘍の話です。日本産科婦人科学会の一般向け情報をもとにまとめました。
卵巣の腫瘍ってなに?
- 卵巣は、子宮の左右に一つずつある、2〜3cmぐらいの臓器です。ここにできた腫瘍を卵巣腫瘍といい、大きいものでは10〜20cmを超えることもあります
- 悪さの程度で、良性、境界悪性(良性と悪性の中間)、悪性(がん)の3つに分けられます
- 卵巣がんで最も多いのは上皮性のもので、卵巣がんの約9割です
卵巣がんの数
- 日本では、毎年約13,000人の女性が卵巣がんにかかり、約5,000人が亡くなっています。国立がん研究センターの統計では、卵巣がんと診断された人は12,926例(2023年)、亡くなった人は5,116人(2024年)、5年相対生存率は59.9%(2018年診断例)です
- 半数以上が進行した状態で見つかることもあり、子宮頸がんや子宮体がんと比べて治りにくいがんとされています
チョコレート嚢胞
- 子宮内膜症が卵巣に入りこみ、生理の血のようなチョコレート色の液体をためこむのがチョコレート嚢胞(卵巣子宮内膜症性嚢胞)です(子宮内膜症)
- 生理のたびに少しずつ大きくなります。20〜30代で発症することが多く、まずはホルモン治療などで経過を見るのが一般的です
- 良性の腫瘍ですが、約1%ががんになるといわれています。抗がん剤が効きにくいタイプのがんになることが多いため、定期的に通院して大きさの変化を確認する必要があります

メル美良性でも、通院を続けることが大事なんだね。
症状
- 初期の卵巣腫瘍は気づかれにくく、多くの人が症状なしで過ごしています
- 腫瘍が大きくなったり、お腹に水(腹水)がたまったりすると、お腹がはって苦しい、下腹部が痛い、トイレが近いといった症状が出てきます
突然の激しい腹痛は、すぐに受診
- 卵巣腫瘍が破裂したり、ねじれたり(茎捻転)すると、突然、激しい腹痛におそわれます
- この場合は、ただちに産婦人科を受診してください

プレ男急に激しくお腹が痛くなったら、がまんしないですぐ病院だね。
検査
- 問診・内診:症状、これまでの病気、家族の病気などを聞き、内診をします
- 超音波検査:腫瘍が液体の袋(嚢胞性)なら良性のことが多く、かたまりの部分(充実性)があると悪性や境界悪性の可能性を考えます
- MRI・血液の腫瘍マーカー:腫瘍の性質をより正確に調べます
- 手術と病理検査:最終的な診断は、手術でとった腫瘍を顕微鏡で調べて決まります
治療
- 治療は手術が原則です
- 良性なら、年齢にもよりますが、将来の妊娠・出産を考えて卵巣の正常な部分をできるだけ残し、腫瘍だけをとる手術が一般的です。最近は腹腔鏡手術が主流です
- がんでは、両側の卵巣と卵管、子宮などを切除し、ほとんどの場合、手術のあとに抗がん剤治療が勧められます
- 妊娠・出産を希望する場合、種類や広がりによっては、卵巣や子宮を残すことを試みることもあります。主治医とよく相談しましょう
- 遺伝子検査で、治療薬を選んだり、遺伝性の乳がん卵巣がん(HBOC)を診断したりすることもあります
早く見つけるために
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学会は、卵巣がんは早期発見・早期治療が大切で、下腹部の違和感など、少しでも気になることがあれば産婦人科を受診するよう呼びかけています
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チョコレート嚢胞がある人は、定期的な通院を続けましょう
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卵巣がんには、子宮頸がんのような国の指針で定められたがん検診はありません(がん情報サービス)。だからこそ、気になる症状があれば早めに受診することが大切です

卵巣の腫瘍は、初期には気づきにくい病気です。お腹のはりや下腹部の違和感が続くとき、突然の激しい腹痛のときは、産婦人科を受診しましょう。
生理の周期に関係してできて自然に消えることの多い「機能性のう胞」については、「卵巣にのう胞がある」と言われたらにまとめています。
まとめ
- 卵巣腫瘍は良性・境界悪性・悪性の3つ。10〜20cmを超えることも
- 卵巣がんは毎年約13,000人がかかり、約5,000人が亡くなる。進行して見つかることが多い
- チョコレート嚢胞は約1%ががん化。定期的に通院
- 症状はお腹のはり・下腹部痛・頻尿。突然の激しい腹痛はねじれや破裂のことも。すぐ受診
- 治療は手術が原則。妊娠の希望は主治医と相談
参考文献
- 公益社団法人日本産科婦人科学会. 卵巣の腫瘍とがん(2025年1月30日更新). https://www.jsog.or.jp/citizen/5715/ (閲覧日:2026年9月29日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス. がん種別統計情報 卵巣. https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/cancer/19_ovary.html (閲覧日:2026年9月29日)
- 国立がん研究センター がん情報サービス. 卵巣がん・卵管がん・腹膜がん 予防・検診(2026年3月17日更新). https://ganjoho.jp/public/cancer/ovary/prevention_screening.html (閲覧日:2026年9月30日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。