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「卵巣にのう胞がある」と言われたら

いちばん多いのは生理の周期に関係した「機能性のう胞」で、ほとんどはがんではなく、数か月で自然に消える。突然の激しい下腹部痛や吐き気があるときは、破裂やねじれのことがあるのですぐ受診

2026年10月10日

健診や婦人科で「卵巣にのう胞がある」と言われたら——英国NHS(2023年6月更新)によると、卵巣のう胞はとてもよくあるもので、多くは症状がなく、自然にでき、数か月で治療しなくても消えます。いちばん多いのは、排卵に関係してできる「機能性のう胞」です。細胞の異常な増え方でできるのう胞はずっと少なく、ほとんどはがんではありません。閉経後はがんのリスクが少し上がるので、経過をみます。突然の激しい骨盤の痛みや、腹痛と吐き気があるときは、すぐに受診しましょう。

目次
  1. 卵巣のう胞とは
  2. 2つのタイプ
  3. 症状
  4. 検査と経過観察
  5. 治療
  6. 妊娠への影響
  7. まとめ

メル美婦人科で「卵巣に小さなのう胞があるね、様子をみましょう」って言われたの。様子をみて大丈夫なのかな……。

プレ男「のう胞」と「腫瘍」ってちがうのかな。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、「卵巣にのう胞がある」と言われたらの話です。英国NHSの「Ovarian cyst」(2023年6月更新)をもとにまとめました。卵巣の腫瘍(良性・悪性)については卵巣の腫瘍は「気づきにくい」、子宮内膜症によるチョコレート嚢胞については「チョコレート嚢胞」と言われたらを見てください。

卵巣のう胞とは

NHSによると、

2つのタイプ

NHSによると、卵巣のう胞には主に2つのタイプがあります。

機能性のう胞(いちばん多い)

病的なのう胞(ずっと少ない)

このほか、子宮内膜症でのう胞(チョコレート嚢胞)ができることもあります。

プレ男いちばん多いのは、排卵の仕組みでできるのう胞なんだね。それなら「様子をみましょう」なのも納得。

症状

NHSによると、卵巣のう胞は、破れたとき、とても大きいとき、ねじれて卵巣への血の流れがさえぎられたときに症状が出ます。

卵巣のう胞の多くは心配のいらないものですが、突然の激しい下腹部の痛みや、腹痛と吐き気があるときは、破裂やねじれのことがあります。がまんせずに、すぐに受診してください。

NHSは、突然の激しい骨盤の痛みや、腹痛と吐き気・嘔吐があるときは、すぐに相談・受診するようにとしています(下腹部(骨盤)の痛み)。

検査と経過観察

NHSによると、

治療

NHSによると、治療が必要かどうかは、のう胞の大きさや見た目、症状があるか、閉経しているかで決まります。

妊娠への影響

NHSによると、

(更新)日本産科婦人科学会の「卵巣の腫瘍とがん」のページ(2025年1月30日更新)には、機能性のう胞の説明や経過観察の目安は書かれていませんでした。同ページでは、超音波検査で腫瘍がのう胞性(液体がたまったもの)の場合は良性のことが多く、充実性の部分がある場合は悪性や境界悪性の可能性を疑うとされています。また、破裂したりねじれたりすると突然激しい腹痛があり、直ちに産婦人科を受診するよう書かれています。

妊娠中に卵巣の腫れが見つかったときのことは、妊婦健診で「卵巣が腫れている」と言われたらにまとめています。

まとめ


参考文献

  1. NHS. Ovarian cyst(Overview, Causes)(Page last reviewed: 21 June 2023). https://www.nhs.uk/conditions/ovarian-cyst/ (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 日本産科婦人科学会. 卵巣の腫瘍とがん(更新日時:2025年1月30日). https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=12 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。