禁煙したいけど踏み切れない人へ:最初から「一生やめる」と思わなくていい。失敗しても損はなく、生涯禁煙に成功する人の多くは何度か失敗している。吸いたい気持ちは「よくなっていく途中の症状」
厚生労働省のe-ヘルスネットの「禁煙はしたいけれど、まだ踏み切ることのできないあなたへ《関心期編》」(2018年10月更新)によると、「ずっとたばこのない生活」を思うとむなしい気がしてしまうのは、ニコチン依存症という病気の症状でもあります。禁煙を始めるときは「一生禁煙しよう」と思うのをやめ、「とりあえずやってみる」くらいの気持ちで。禁煙は失敗しても損はなく、生涯禁煙に成功する人の多くは何度か失敗をくり返しています。吸える場所を探す、人目を気にするなど、喫煙そのものもストレスになっていて、禁煙したときの吸いたい気持ちは、かぜの熱のように「よくなっていくための経過」と考えられています。

プレ男体に悪いのはわかってる。でも「一生吸えない」と思うと、なんだかむなしくて、踏み切れないんだ。

メル美たばこをやめたあとのストレスのほうが体に悪い、なんて言う人もいるよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 「メンズメディカル」の禁煙外来から、禁煙したいけれど踏み切れない人への話です。厚生労働省のe-ヘルスネットの「禁煙はしたいけれど、まだ踏み切ることのできないあなたへ《関心期編》」(2018年10月更新)をもとにまとめました。
「むなしい」と感じるのも、病気の症状
- この先ずっとたばこのない生活を思うと、「そこまでして健康でいなきゃいけないのか?」と、なんとなくむなしい気がしてしまうのは喫煙者の心理で、ニコチン依存症という病気の症状でもあります
- 「やめたい、でも踏み切れない」という気持ちをもっている喫煙者は多いはずです。責める必要はありません
「一生やめる」と思わなくていい
- 禁煙を始めるときに、「今後一生禁煙しよう!」と思うのはやめましょう。最初から長期の目標をもつと、途中で疲れてしまいます
- 禁煙は失敗してもなんの損もありません。失敗した瞬間に病気になるわけではなく、元の喫煙者にもどるだけです。「とりあえずやってみる」という気持ちで気楽に
- 生涯の禁煙に成功する人の多くは、何度かの失敗をくり返しています。禁煙は自転車の練習と同じで、失敗しながら何が悪かったかを学び、上手になっていくものです
- 失敗したことがある人ほど、ゴールは近いと思いましょう

プレ男何回も失敗してるぼくは、むしろゴールに近いってこと?ちょっと気が楽になった。
吸うこと自体がストレスになっている
- 「禁煙したほうがストレスがたまって体に悪いのでは?」と思う人も多いはずです
- でも、吸える場所を探す、禁煙の店に入れない、路上喫煙禁止の区域、人目が気になる、吸いがらの始末…と、たばこを吸うこと自体が多くのストレスになっています。これらは禁煙すればなくなるストレスです
- かぜをひいたときの熱は、体がウイルスと戦っている症状で、よくなるために必要な経過です。同じように、禁煙したときの吸いたい気持ちは、「たばこを吸わないことが普通」になるための症状で、よくなっていくための経過だと考えましょう

禁煙は失敗しても損はありません。生涯の禁煙に成功する人の多くは、何度かの失敗をくり返しています。「一生やめる」ではなく、「とりあえずやってみる」から始めましょう。
- 始めるときの準備とつらい時期の乗りこえ方は禁煙の準備と、最初の2週間の乗りこえ方、薬のたすけは禁煙の薬は3種類の記事もどうぞ

メル美まずは「今度の月曜から1週間」やってみる、でいいんじゃない?
まとめ
- 「ずっと吸えない」とむなしく感じるのは、ニコチン依存症の症状でもある
- 最初から「一生やめる」と思わなくていい。「とりあえずやってみる」
- 失敗しても損はない。生涯禁煙に成功する人の多くは何度か失敗している
- 吸うこと自体がストレス。禁煙すればなくなるストレスもある
- 吸いたい気持ちはよくなっていくための経過
参考文献
- 厚生労働省 e-ヘルスネット. 禁煙はしたいけれど、まだ踏み切ることのできないあなたへ《関心期編》(最終更新日:2018年10月3日). https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/tobacco/t-06-001.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。