
メル美血圧が高いのに薬を飲んでなかったお父さんが、朝起きたら「右目の下半分がぼやけてる」って。眼科で「目の血管がつまった」って言われたの。

プレ男目の中の血管もつまるんだ。高血圧と関係あるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、網膜静脈分枝閉塞症(もうまくじょうみゃくぶんしへいそくしょう)の話です。日本眼科学会の病気の解説「網膜静脈分枝閉塞症」(監修:日本網膜硝子体学会)をもとにまとめました。
どんな病気?
- 網膜の中を流れる静脈の一部(枝)がつまる病気です
- 血液の流れが滞って、つまった血管から血液などがもれ、網膜に出血やむくみ(黄斑浮腫)が起こります。むくみが中心(黄斑)まで及ぶと、視力が落ちたり、ものがゆがんで見えたりします
- 進むと、血の流れが悪くなった部分にもろい新しい血管ができ、目の中の出血(硝子体出血)や網膜剥離を起こすことがあります
- 完全に失明することはまれですが、視力に大きく影響することがあります
- 網膜の中心の静脈がつまる病気(網膜中心静脈閉塞症)より多く、日本ではその4〜5倍といわれています
症状
- 突然、見えにくい部分(視野の欠け)が出る
- ものがゆがんで見える
- 視力が急に落ちる
- 典型的には、上下どちらか半分が暗く見えにくくなり、残りの半分は比較的よく見えます
- 一方で、症状が少ないまま進み、新しい血管からの出血で初めて気づくこともあります

プレ男上か下の半分だけ見えにくくなるのが特徴なんだ。
主な原因は高血圧と動脈硬化
- 主な原因は、高血圧や動脈硬化、緑内障、遠視などです。糖尿病や脂質異常症も危険を高めます
- そのため、60歳以降の中高年に多くみられます
- 発症を防ぐには、こうしたもとの病気をきちんと管理することが大切です。眼科の治療と並行して、内科で血圧・血糖・脂質をコントロールすることが重要です

網膜静脈分枝閉塞症の主な原因は、高血圧や動脈硬化です。眼科の治療と並行して、内科で血圧・血糖・脂質をきちんとコントロールしましょう。
検査と治療
- 眼底検査で出血の範囲や血管のつまり方を、光干渉断層計(OCT)で黄斑のむくみを調べます。造影検査で、血の流れが止まっている範囲や新しい血管の有無を調べることもあります
- むくみで視力が落ちている場合は、目の中への注射(抗VEGF薬)がもっとも一般的な治療です。効果を保つため、何回か注射が必要になることがあります
- 視力が比較的よい場合は経過を見ることもあり、必要に応じてステロイドの注射を行うこともあります
- 血の流れが悪い範囲が広い場合は、レーザー治療で新しい血管ができるのを防ぎます。出血や網膜剥離が起きたら手術を行います

メル美お父さんには、目の治療だけじゃなくて、内科で血圧の薬もちゃんと飲んでもらおう。
まとめ
- 網膜の静脈の枝がつまって、出血・むくみが起こる病気
- 突然の視野の欠け・ゆがみ・視力低下。典型的には上下どちらか半分が見えにくい
- 主な原因は高血圧・動脈硬化。糖尿病・脂質異常症も危険を高める。60歳以降に多い
- 治療は目の中への注射、レーザー、手術
- 予防・治療とも、内科で血圧・血糖・脂質の管理を
参考文献
- 日本眼科学会(監修:日本網膜硝子体学会). 病気の解説「網膜静脈分枝閉塞症」. https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=40 (閲覧日:2026年10月7日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。