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健診の「眼底検査」で何がわかる?目の奥の血管に、高血圧や糖尿病の影響が見える。高血圧の変化がある人は脳卒中などの危険が最大2倍程度から2倍以上。糖尿病の人は異常がなくても年1回は眼科へ

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2026年10月5日
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医師 監修

厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」によると、特定健診の眼底検査は、血圧が140/90mmHg以上、または血糖が空腹時126mg/dL以上・HbA1c 6.5%以上などの人に、医師が必要と判断したときに行う「詳細な健診」です。網膜の血管に高血圧や動脈硬化の変化がある人は、ない人に比べて脳卒中を含む循環器病の危険が高く、強い変化(眼底出血など)はすぐ受診が必要です。糖尿病網膜症は初期〜中期には自覚症状がないことがほとんどで、糖尿病の人は健診で異常がなくても年に1度は眼科での検査がすすめられています。

目次
  1. 眼底検査とは
  2. 高血圧による変化の見方
  3. 糖尿病網膜症
  4. まとめ

プレ男健診の結果に「眼底:H1 S1」って書いてあったんだけど、目は全然見えてるよ。これ何?

メル美目の奥の写真で、血管の状態を見る検査らしいよ。血圧と関係があるんだって。

こんにちは、Dr. Taro です。 健診シリーズの続きで、今回は眼底検査の話です。厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」の「眼底検査に関するフィードバック文例集」(高血圧性変化・糖尿病網膜症)をもとにまとめました。

眼底検査とは

特定健診では、条件にあてはまる人に

特定健診の眼底検査は、医師が必要と判断したときに行う「詳細な健診」の1つで、その年の健診で次のどれかにあてはまる人が対象です。

高血圧による変化の見方

結果は「Scheie(シャイエ)分類」などで書かれます。H(0〜4度)は高血圧の変化、S(0〜4度)は動脈硬化の変化です。ほかに Keith-Wagener 分類(KW)、Wong-Mitchell 分類(WM)が使われることもあります。

判定 目安 対応
H3以上、KW IIb以上、WM 中等度以上 網膜に強い変化(眼底出血など) すぐに医療機関(内科)へ。眼科の受診も担当医に相談
H1〜2、S1〜4、KW I〜IIa、WM 軽度 高血圧や動脈硬化の影響と考えられる変化 高血圧などの予防と管理を徹底。医療機関(内科)で相談
H0、S0、KW 0、WM 所見なし 異常なし これからも健診を受けて

(厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」より)

プレ男H1でも、脳卒中などの危険が上がることがあるんだ。見えてるから大丈夫、じゃないんだね。

糖尿病網膜症

判定 主な所見 対応
増殖網膜症 新生血管、硝子体出血、網膜剥離など すぐに医療機関(眼科も)へ(緊急)
増殖前網膜症 軟性白斑、高度の静脈の変化など すぐに医療機関(眼科も)へ(至急)
単純網膜症 毛細血管瘤、点状出血、硬性白斑など すぐに医療機関(眼科も)へ
異常なし 見える範囲に異常なし 年に1度は眼科へ

(糖尿病・高血糖の人への対応。厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」より)

糖尿病網膜症は、初期から中期には自覚症状がないことがほとんどです。糖尿病の人は、健診の眼底写真で異常がなくても、年に1度は眼科で検査を受けましょう。

メル美眼底は、血管の状態がわかる窓なんだね。血圧も、ちゃんと見直そう。

まとめ


参考文献

  1. 厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版).「詳細な健診」の対象者、「眼底検査(高血圧性変化)に関するフィードバック文例集」「眼底検査(糖尿病網膜症)に関するフィードバック文例集」. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。