
メル美お父さんの健診、LDLが165で「要再検査」だって。すぐ病院に行くべき?

プレ男ぼくは中性脂肪が320だった。前の日に飲みすぎたからかな…。
こんにちは、Dr. Taro です。 健診シリーズの続きで、今回は健診の脂質(コレステロール・中性脂肪)の判定の話です。厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」の「脂質異常に関するフィードバック文例集」をもとにまとめました。食事の工夫は健診で「LDLコレステロールが高い」の記事にくわしく書いています。
判定と対応
| 健診の値(mg/dL) | 心筋梗塞・狭心症のなりやすさ | 対応 |
|---|---|---|
| LDL 180以上 | LDL 100未満の人の約3〜4倍 | できるだけ早めに受診 |
| 中性脂肪 500以上(空腹時・随時とも) | 急性膵炎のおそれ(命にかかわることも) | できるだけ早めに受診 |
| LDL 140〜179 | 約1.5〜2倍 | 生活習慣を改善し、3〜6か月後に再検査 |
| 中性脂肪 300〜499 | 150未満の人の約2倍 | 生活習慣を改善し、3〜6か月以内に再検査 |
| LDL 120〜139(境界域)、中性脂肪 空腹時150〜299(随時175〜299)、HDL 40未満 | — | 生活習慣の改善(太っている人は特定保健指導の活用も) |
| LDL 120未満、中性脂肪 空腹時150未満(随時175未満)、HDL 40以上 | — | これからも健診を |
(厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」より)

メル美お父さんの165は、生活を見直して3〜6か月後に再検査のレベルなんだ。
早めに相談したほうがいい人
LDLが120以上でも、次のどれかにあてはまる人は、動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や狭心症になりやすい状態と考えられるため、できるだけ早めにかかりつけの医師に相談、または医療機関で再検査を受けるよう書かれています。
- 医師から糖尿病、慢性腎臓病、心血管病(心筋梗塞・狭心症、脳梗塞、血管の病気)、高血圧などを指摘されている、またはすでに治療中
- たばこを吸っている

LDLコレステロールが180以上、中性脂肪が500以上なら、早めに受診しましょう。糖尿病や高血圧がある人、たばこを吸う人は、LDLがそれより低くても早めに相談してください。
いちばん大事なのは LDL
- 文例集の補足説明では、脂質異常症で最優先で管理すべき指標はLDLコレステロールとされています。LDLが高いと、心筋梗塞や狭心症になりやすくなります
- HDLだけが低く、中性脂肪やLDLが高くない場合は、動脈硬化の病気のリスクは高くならないという報告もあります
値ごとの生活の見直し
- LDLが高い:飽和脂肪酸の多い動物性の脂肪を控え、多価不飽和脂肪酸の多い植物性の食品や魚を。食物繊維の多い野菜・未精製の穀物・豆類をふやし、コレステロールの多い食品も控える(便秘と食物繊維)
- 中性脂肪が高い:食べすぎない(総エネルギーを適正に)、体を動かす・運動の習慣、お酒を飲みすぎない
- HDLが低い:体を動かす・運動の習慣、減量、禁煙

プレ男中性脂肪320は、3〜6か月以内に再検査。お酒を減らして、歩く量をふやしてみるよ。
まとめ
- LDL 180以上・中性脂肪 500以上は、早めに受診
- LDL 140〜179・中性脂肪 300〜499は、生活を見直して3〜6か月後に再検査
- 糖尿病・慢性腎臓病・心血管病・高血圧・喫煙があれば、早めに相談
- 最優先はLDL。動物性の脂肪を控え、魚・植物性の食品・食物繊維を
- 中性脂肪は食べすぎ・運動不足・お酒を見直す
参考文献
- 厚生労働省. 標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版).「脂質異常に関するフィードバック文例集」. https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001231390.pdf (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。