
プレ男どうして40代〜60代の男性だけ、風疹の抗体が少ないの?

メル美むかしは、女子だけがワクチンの対象だったんだって。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、日本の風疹ワクチンの制度の歴史の話です。国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」2026年4月号の「風しん排除認定達成までの道のり―女児対象接種から成人男性への追加的対策まで―」(厚生労働省 予防接種課)をもとにまとめました。
制度の移り変わり
| 時期 | 風疹の定期接種の対象 |
|---|---|
| 1977年8月〜 | 中学生の女子だけ |
| 1995年度〜 | 男女の幼児(1995年4月〜2003年9月は、時限的に中学生の男女にも) |
| 2006年度〜 | 麻疹風疹混合(MR)ワクチンで、1歳(第1期)と小学校入学前の1年(第2期)の2回 |
| 2019年度〜2024年度 | 第5期:1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性(抗体検査のうえで接種) |
- 1960年代に世界で風疹が流行し、先天性風疹症候群の赤ちゃんが多く生まれたことが社会問題になり、日本でも1977年から定期接種が始まりました
- しかし、はじめは将来妊娠する可能性のある女性だけが対象だったため、流行そのものはおさえられず、大人の男性から広がる流行が続きました
- 1995年度からは、風疹の流行そのものを防ぐために、対象が男女の幼児に変わりました

風疹の定期接種は、1977年に中学生の女子だけで始まりました。そのため、定期接種を受ける機会がなかった世代の男性に、抗体をもたない人が残りました。
2012〜2013年の大流行
- 2012〜2013年には、2年間で約1万7,000例の大きな流行があり、中心は20〜40代の男性と20代の女性でした
- その結果、先天性風疹症候群の赤ちゃんが45例生まれました
- 原因は、定期接種の機会がなかったり、女子だけが対象だったりした世代に、抗体をもたない人が多く残っていたことでした
第5期の定期接種と、風疹の排除
- 2019年度から、1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性を対象に、職場の健診で抗体検査をするなどのしくみで、第5期の定期接種が行われました(2025年3月まで)
- こうした対策で、2025年9月にWHOから日本の風疹の排除が認定されました
- ただ、第5期で抗体検査を受けたのは対象の32.4%、ワクチンを受けたのは7.0%にとどまり、子どもの定期接種の接種率も2024年度は第1期92.7%、第2期91.0%と、目標の95%を下回っています

プレ男制度のちがいで、生まれた年によって受けたワクチンがちがうんだね。自分がどの世代か確かめておこう。
大人の風疹の対策は大人の風疹対策、日本の風疹の「排除」は日本の風疹は「排除」を達成、いまの抗体の割合は風疹の抗体をもっている人の割合(2025年度)を見てください。
職場での対策の例は、風疹の対策は職場でもを見てください。
まとめ
- 風疹の定期接種は1977年に中学生の女子だけで始まった
- 1995年度から男女の幼児に、2006年度からMRワクチンで2回
- 女子だけが対象だった世代などの男性に抗体のない人が残り、2012〜2013年に大流行(先天性風疹症候群45例)
- 第5期の対策などで2025年9月に排除を認定。接種率を保つことが大切
参考文献
- 厚生労働省健康・生活衛生局 感染症対策部予防接種課. 風しん排除認定達成までの道のり―女児対象接種から成人男性への追加的対策まで―(IASR Vol.47 p62-63: 2026年4月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol47/554/554r02.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。