
プレ男風疹の抗体検査、受けたほうがいいとは思うけど、仕事が忙しくて病院に行けないんだよね。

メル美会社の健診のときに一緒に検査できたら、受けやすいよね。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、職場での風疹の対策の話です。国立健康危機管理研究機構の「病原微生物検出情報(IASR)」の2つの記事、「風疹第5期定期接種の抗体検査受検に関連する要因の検討」(2024年4月号、国立感染症研究所)と、「企業における風疹対策の取り組み」(2026年4月号、ある製造業の事業所)をもとにまとめました。
職場からすすめられると、検査を受ける人がふえる
子どものころに風疹の定期接種の機会がなかった1962年4月2日〜1979年4月1日生まれの男性(第5期定期接種の対象)で、北海道に住む500人にインターネットで調査したところ、
- 抗体検査を受けた人は21%(106人)、受けていない人は62%でした
- 受けていない人で、自分が対象だと知っていた人は30%以下、まわりから検査をすすめられた人は20%以下でした
- 第5期の情報をよく知っていた人や、職場から検査をすすめられた人は、そうでない人より検査を受けていました
研究者は、国や自治体の広報に加えて、働く世代なので職場からのすすめが受検率を上げるのに役立つとしています。

北海道の調査では、職場から風疹の抗体検査をすすめられた男性は、すすめられなかった人より検査を受けていました。
健診の場で検査をした事業所の例
ある製造業の事業所では、2019年度から、第5期の対象の男性社員に、定期健康診断と一緒に抗体検査を受けられるようにしました。
- 検査を希望した人は93.0%で、3年間で332人が検査を受け、受検率は99.4%でした
- 抗体があった人は75.3%で、若い世代ほど低い傾向でした
- 抗体が陰性の人のワクチンの接種率は、2021年度末には28.0%にとどまりました(新型コロナによる受診控えなど)
- 2024年度に、産業医と保健師が一人ずつ説明し、医療機関の情報を伝えたところ、最終的に83%(陰性の66人中50人)が接種を終えました
- 再検査で、以前の検査やワクチンを忘れていたと思われる人もいて、母子健康手帳などで記録を残しておくことの大切さがわかったとしています

プレ男職場で受けやすくして、一人ずつ声をかけると、ちゃんと広がるんだね。検査やワクチンの記録は、自分でもとっておこう。
大人の風疹の対策は大人の風疹対策、なぜこの世代の男性に抗体のない人が多いのかは風疹ワクチンの制度の歴史、いまの抗体の割合は風疹の抗体をもっている人の割合(2025年度)を見てください。
まとめ
- 第5期の対象の男性の調査で、抗体検査を受けた人は21%。職場からのすすめで受ける人がふえる
- 健診の場で検査をした事業所では、受検率99.4%
- 陰性の人のワクチンは、一人ずつの説明で28.0%→83%に
- 検査やワクチンの記録を残しておくことも大切
参考文献
- 千葉紘子ほか(国立感染症研究所). 風疹第5期定期接種の抗体検査受検に関連する要因の検討(IASR Vol.45 p61-62: 2024年4月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol45/530/530r05.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 吉田美昌. 企業における風疹対策の取り組み(IASR Vol.47 p70-71: 2026年4月号). https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/pathogens/vol47/554/554r07.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。