
プレ男通勤の電車ではイヤホンで音楽を大音量!週末はライブとクラブ。最近、帰ったあとに耳がキーンとするけど、朝には治ってるんだ。

メル美それ、くり返してたら耳が悪くならない?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、イヤホン・ヘッドホンや大きな音による難聴の話です。WHO(世界保健機関)のファクトシート「Deafness and hearing loss」(2026年3月3日更新)と、Q&A「Deafness and hearing loss: Safe listening」(2026年3月6日)をもとにまとめました。
若者10億人以上がリスク
- WHOによると、10億人以上の若者が、安全でない聞き方によって、避けられたはずの永久的な難聴のリスクにさらされています
- 2050年には、約25億人が何らかの難聴になると予測されています
大きな音で、耳の中で何が起きる?
- 耳の中には、音を感じる感覚細胞があります。大きな音を浴び続けると、この細胞が疲れて、一時的な難聴や耳鳴りが起こります
- たとえば大音量のライブのあとに、聞こえがこもる、キーン・ブーンと鳴ることがあります。多くは細胞が回復してよくなります
- でも、大きな音や長い騒音をくり返し浴びると、細胞などが永久に傷み、聞こえが戻らなくなることがあります
- 騒音による難聴は、ゆっくり進み、気づかれないままのことが多いとされています。はじめはベルや鳥の声などの高い音が聞こえにくくなり、進むと、レストランなどのにぎやかな場所での会話がわかりにくくなります

プレ男翌朝に治っていても、くり返すと戻らなくなることがあるんだ…。
安全に聞ける時間の目安
音の大きさはデシベル(dB)で表します。ささやき声は約30dB、ふつうの会話は約60dBです。WHOは、音が大きくなるほど、安全に聞ける時間は急に短くなるとしています。
| 音の大きさ | 1週間に安全に聞ける時間 | 音の例 |
|---|---|---|
| 60dB | 制限なし | ふつうの会話 |
| 80dB | 40時間 | 玄関のチャイム |
| 85dB | 12時間30分 | 車内で聞く激しい交通の音 |
| 90dB | 4時間 | 叫ぶような会話 |
| 95dB | 1時間15分 | オートバイ |
| 100dB | 20分 | ヘアドライヤー |
| 105dB | 8分 | 5m先の車のクラクション |
| 110dB | 2.5分 | 耳元で叫ぶ声 |
(WHO「Deafness and hearing loss: Safe listening」の表より)
WHOがすすめる「安全な聞き方」
- 音量を下げる:機器の音量は最大の60%以下に。アプリで測るなら、平均80dB未満に
- よく合う、ノイズキャンセリングのヘッドホンを使い、うるさい場所でも音量を上げなくてすむように
- うるさい場所では耳栓などの耳を守る道具を
- スピーカーや騒音の出る機械から離れる
- うるさい場所にいる時間を短くし、ときどき耳を休ませる
- アプリなどで音の大きさをチェック。安全に聞くための機能がある機器を選ぶ
- 耳鳴りが続く、高い音が聞こえにくい、会話についていけないといったサインがあれば、専門家に相談する

大きな音による難聴は、ゆっくり進んで気づきにくいのが特徴です。イヤホンの音量は最大の60%以下にして、ときどき耳を休ませましょう。耳鳴りや聞こえにくさが続くときは、耳鼻咽喉科に相談してください。
- 急に片方の耳が聞こえにくくなったときは、すぐに耳鼻咽喉科を受診しましょう

メル美ライブには耳栓を持っていって、通勤はノイズキャンセリングで音量控えめにしようね。
まとめ
- 世界で10億人以上の若者が、安全でない聞き方で難聴のリスク
- 大きな音をくり返し浴びると、聞こえが戻らなくなることがある。ゆっくり進み、気づきにくい
- 80dBなら週40時間、90dBなら週4時間が安全に聞ける目安
- 音量は最大の60%以下、ノイズキャンセリング、耳栓、耳を休ませる
- 耳鳴り・聞こえにくさが続けば専門家に相談
参考文献
- World Health Organization. Deafness and hearing loss(Fact sheet, 2026年3月3日更新). https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/deafness-and-hearing-loss (閲覧日:2026年10月5日)
- World Health Organization. Deafness and hearing loss: Safe listening(Questions and answers, 2026年3月6日). https://www.who.int/news-room/questions-and-answers/item/deafness-and-hearing-loss-safe-listening (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。