大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

坂口安吾『桜の森の満開の下』花見は陽気なものではなく「怖ろしい景色」だった。鈴鹿峠の山賊が出会った、美しくて底知れない女。都へ行き、山へ帰る途中、満開の桜の下で女は——

No.1062026年10月12日

坂口安吾の短編『桜の森の満開の下』(昭和22年)。「桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になります」——鈴鹿峠の桜の森は、旅人がみな気が変になるので、だれも通らなくなっていました。そこに住む残忍な山賊は、旅人の妻だった美しい女をさらって女房にします。女のわがままにふりまわされ、女の望むままに都へ移り住んだ山賊は、やがて山へ帰ることを決め、女を背負って満開の桜の森へ入っていきます。おとぎ話のような語り口で、愛と孤独をえがいた物語を、青空文庫の原文で紹介します。

目次
  1. 「これは嘘です」
  2. 山賊と、美しい女
  3. わがままな女と、「美」という魔術
  4. 桜の森と、女の「苦笑」
  5. 都と、「キリがない」
  6. 満開の下で
  7. まとめ

プレ男桜って、お花見で楽しいイメージしかないけど…。

メル美坂口安吾の『桜の森の満開の下』は、「それは嘘です」から始まるんだよ。

今回は、坂口安吾の短編『桜の森の満開の下』です。青空文庫の原文(底本:『坂口安吾全集5』ちくま文庫、筑摩書房。初出は『肉体』第一巻第一号、昭和22年(1947年)6月)で読みました。

※この話には、人が殺される場面など、残酷な描写があります。この記事では、くわしい描写は省いています。

「これは嘘です」

山賊と、美しい女

わがままな女と、「美」という魔術

メル美こわい話なのに、山賊が女の美しさに夢中になっていくところは、なんだか切ないね。

桜の森と、女の「苦笑」

都と、「キリがない」

満開の下で

プレ男最後は、花びらと「冷めたい虚空」だけが残るんだね…。次のお花見で思い出しちゃいそう。

『桜の森の満開の下』は、桜の花の下から人を取り去ると怖ろしい景色になる、という語りから始まります。最後に語り手は、その秘密は「孤独」というものであったかもしれない、と書いています。

まとめ


参考文献

  1. 坂口安吾. 桜の森の満開の下(底本:『坂口安吾全集5』ちくま文庫、筑摩書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card42618.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。