
プレ男のどが痛すぎて、つばをのみこむのもつらい。口もあまり開かないし、耳まで痛い…。かぜかな?

メル美ただのかぜにしては強すぎない?のどの痛みで、急いだほうがいいサインがあるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、のどの痛みで急ぐべきサインの話です。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の病気の解説「口腔・咽頭の病気」「喉頭・気管・食道の病気」をもとにまとめました。
よくあるのどの痛み
- 急性咽頭炎:ウイルスや細菌の感染で、発熱やのどの痛みが出ます。うがいや、必要に応じて抗菌薬などで治療します
- 急性扁桃炎:のどの奥の両側にある扁桃が、ウイルスや細菌で炎症を起こしたものです。扁桃が赤くはれ、しばしば白いうみがつきます。のどの強い痛み、つばをのみこむときの強い痛み、高熱が出ることもあります
- 食事がとれないときは、点滴や入院が必要になることがあります
- のどの痛みが強くても、すべてが急性扁桃炎とは限りません。一部の抗菌薬で発疹などの副作用が出るウイルスによる伝染性単核球症のこともあります。溶連菌による扁桃炎は溶連菌感染症の記事にまとめています
急ぐべき病気①:急性喉頭蓋炎
- 空気の通り道にある喉頭蓋(こうとうがい)が強くはれる病気です
- 診断が遅れると息がつまり、ただちに命にかかわる可能性があります
- 発熱やのどの痛みのほかに、息がしづらい、物がのみこみにくいなどの症状が出てきたときは、急いで耳鼻咽喉科を受診するようすすめられています
- 窒息のおそれがあるときは、首から気管に穴をあけて(気管切開)呼吸の道を確保します。抗菌薬やステロイドで治療し、順調なら1〜2週間ほどでよくなります

発熱やのどの痛みに加えて、息がしづらい、物がのみこみにくいといった症状があるときは、急性喉頭蓋炎の可能性があります。命にかかわることがあるので、急いで耳鼻咽喉科を受診してください。
急ぐべき病気②:扁桃周囲膿瘍
- 扁桃炎をこじらせて、扁桃のまわりにうみがたまる状態です
- のどの強い痛み、つばをのみこむときの強い痛み、痛みで食事がとれない、口が開きにくい、耳も痛いなどが出ます。扁桃だけでなく、まわりも赤く大きくはれます
- はれているところを切開してうみを出し、抗菌薬の点滴などで治療します。入院が必要になることがしばしばあります
- 口の中を見ただけではわかりにくい場所にうみがたまることもあります。再発しやすく、くり返すときは扁桃をとる手術が必要です

メル美プレ男くん、口が開きにくいし耳も痛いなら、扁桃周囲膿瘍かもしれないよ。我慢しないで耳鼻科へ!
長引くのどの症状も
- 慢性咽頭炎では、のどの痛み、違和感、のみこみにくさが続きます。感染のほか、胃酸の逆流、自己免疫の病気、性感染症などでも起こります(胃食道逆流症(胸やけ))
- 長く続くのどの症状は、悪性腫瘍のこともあります。神経痛や狭心症・心筋梗塞の関連痛、ストレスでも似た症状になることがあるため、気になるときは耳鼻咽喉科で相談しましょう
まとめ
- のどの痛みの多くは咽頭炎・扁桃炎
- 息がしづらい・のみこみにくいは急性喉頭蓋炎のおそれ。急いで受診
- 口が開きにくい・食事がとれない・耳の痛みは扁桃周囲膿瘍のことも。入院が必要なことも
- 抗菌薬で発疹が出る伝染性単核球症のことも
- 長引くのどの症状は、悪性腫瘍や心臓の病気のことも
参考文献
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気「口腔・咽頭の病気」. https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=22 (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会. 耳鼻咽喉科・頭頸部外科が扱う代表的な病気「喉頭・気管・食道の病気」. https://www.jibika.or.jp/modules/disease/index.php?content_id=23 (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。