スマートウォッチの「心電図」で何がわかる?Apple Watchの心電図アプリは心房細動をチェック。でも心臓発作や脳卒中はわからない
Apple Watchには、指をDigital Crownにのせて30秒ほどで心電図をとれる「心電図アプリ」があります。Appleのサポート情報によると、わかるのは心房細動(AFib)が起きていないかどうか。心臓発作・脳卒中・高血圧・ほかの不整脈は検知できず、「洞調律」という結果も健康という意味ではありません。結果の見方と、医師に見せるときのPDFの書き出し方をまとめました。

プレ男Apple Watchで心電図がとれるんだって!これで心臓の病気は全部わかるね。

メル美全部…かなあ?何がわかって、何がわからないのか知りたいな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、スマートウォッチの心電図の話です。Apple のサポート情報をもとに、Apple Watch の心電図アプリでわかること・わからないことをまとめました。
心電図アプリでわかること
- 心電図は、心臓の鼓動をつかさどる小さな電気信号のタイミングと強さを記録する検査です
- Apple Watch の心電図アプリは、Series 4 以降とすべての Apple Watch Ultra の電気心拍センサーを使います
- わかるのは、不整脈の一種である心房細動(AFib)が起きていないかどうか、です
- 22歳未満の人の使用は想定されていません
とり方
- Apple Watch を、設定で選んだ手首にぴったりつける
- 心電図アプリを開き、腕を机やひざの上に置く
- 反対の手の指を Digital Crown にのせる(押さなくてよい)
- 30秒ほどじっとしていると、結果が表示されます
- 手首や Apple Watch がぬれていると、うまく記録できないことがあります(シャワーや汗のあとは乾かしてから)
- コンセントにつないだ電化製品から離れると、電気的な干渉が起きにくくなります

メル美30秒でとれるんだ。腕を置いて、じっとするのがコツなんだね。
結果の見方
| 結果 | 意味(Appleの説明) |
|---|---|
| 洞調律 | 心臓が50〜100 BPMの一定のパターンで拍動している。ただし今回の記録についてだけで、健康という意味ではない |
| 心房細動 | 心臓が不規則なパターンで拍動している。心房細動と診断されたことがない人は医師の診察を |
| 高心拍数・低心拍数 | 心拍数が範囲の外(バージョン1は50未満・120超、バージョン2は50未満・150超)で、心房細動をチェックしにくい |
| 判定不能 | 記録を分類できない(ペースメーカーなどを使っている、ほかの不整脈など) |
| 記録状態が良好でない | バージョン2だけの表示。記録をとり直す |
- Apple は、どの結果でも、体調が悪いときや自覚症状があるときは医師の診察を受けるよう書いています
わからないこと
Apple のサポート情報には、心電図アプリでは次のことは検知できないと書かれています。
- 心臓発作
- 血栓や脳卒中
- 高血圧、うっ血性心不全、高コレステロール、ほかの種類の不整脈

プレ男「洞調律」でも安心しちゃダメなんだ。全部わかるわけじゃないんだね。

心電図アプリでは心臓発作は検知できません。胸の痛みや圧迫感、しめつけられるような苦しさがあるときは、アプリの結果を待たずに、すぐに119番をしてください。
- 胸の痛みや圧迫感、心臓発作かもしれないと思う症状があるときは、すぐに緊急通報を、と Apple も書いています(心筋梗塞と脳卒中のサイン)
医師に見せるときは
- 心電図の波形、結果、入力した症状は、iPhone のヘルスケアアプリに保存されます
- 「ブラウズ」→「心臓」→「心電図(ECG)」→ 記録を選び、「医師に渡すためにPDFを書き出す」で PDF にできます
- 受診のときに、「いつ、どんな症状があったか」と一緒に見せると話がしやすくなります
医療を変える新しい技術の解説は、【テクノロジー解説】CRISPR-Cas9ってなに?もどうぞ。
まとめ
- Apple Watch の心電図アプリでわかるのは、心房細動が起きていないか
- 30秒、腕を置いて、指を Digital Crown に
- 「洞調律」でも健康という意味ではない
- 心臓発作・脳卒中・高血圧・ほかの不整脈はわからない。胸の痛みはすぐ119番
- 結果は PDF で医師に見せられる
参考文献
- Apple サポート. Apple Watchの心電図アプリで心電図をとる. https://support.apple.com/ja-jp/120278 (閲覧日:2026年10月3日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。