天井の火災警報器が「ピッ」と鳴るのは電池切れ、「ピッピッピッ」は故障のサイン。約5割は点検したことがなく、取りつけてある警報器の約1割は電池切れや故障。10年を目安に本体ごと交換、点検商法にも注意【国民生活センター】
住宅用火災警報器は、2006年から新築住宅に、既存住宅にも2011年までに順次、設置が義務になりました。でも国民生活センターのアンケートでは、約6割が「10年を目安に本体を交換」を知らず、約5割が点検(作動確認)をしたことがなく、いま取りつけられている警報器の約1割に電池切れや故障がありました。調べた6銘柄では、電池切れのときは「ピッ」、故障のときは「ピッピッピッ」という短い音がくりかえされました。定期的に点検し、10年を目安に本体ごと交換を。点検や交換に便乗した悪質商法にも注意しましょう。

プレ男夜中に天井から「ピッ」って音がときどき鳴るんだけど、何の音だろう…。

メル美それ、火災警報器の電池切れのお知らせかもしれないよ。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は住宅用火災警報器の点検です。国民生活センターの「住宅用火災警報器の点検をしましょう!-経年劣化や電池切れにより正しく作動しないことも-」(2017年9月7日)をもとにまとめました。
設置は義務です
- 消防法の改正で、新築住宅は2006年6月1日から、既存住宅も市町村の条例で2008年6月1日〜2011年6月1日に順次、住宅用火災警報器の設置が義務になりました
- 消防庁の分析では、警報器をつけることで、火災のときの死亡や損失が大きくなるリスクが大きく減るとされています
- 電池式の警報器は配線工事がいらず、資格がなくてもとりつけられます。電池の寿命は10年のものが多くみられます
どこにつける?どれくらい効く?(消防庁)
総務省消防庁の「住宅用火災警報器Q&A」より。
- つける場所:基本は寝室と、寝室がある階の階段の上(1階の階段はのぞく)。市町村の条例で、台所などにも必要な地域があります。くわしくは地元の消防署へ
- 寝室や階段に義務づけられているのは、煙を感知する煙式。台所や車庫など煙や湯気が多い場所には、温度で感知する熱式が向いています
- 火災の発生件数は起きている時間帯が多い一方、亡くなる人は寝ている時間帯のほうが多くなっています
- 消防庁の分析では、警報器があると、ない場合にくらべて死者数と損害額は半減、焼けた床面積は約6割減でした
- 2014年4月1日から、国の検定に合格したことを示す「合格の表示」がつくようになりました
- 1つが感知するとほかも鳴る連動型(配線式・無線式)もあります
- 点検ボタンを押すなどして定期的に作動確認を。ほこりが入ると誤作動することがあるので、取扱説明書の方法で掃除も
アンケートでわかったこと
- 約3割が、設置義務があることを知らなかった
- 約6割が、10年を目安に本体を交換することがすすめられているのを知らなかった
- 約6割が、火災のとき以外にも電池切れや故障を知らせる機能があることを知らなかった
- 約5割が点検(作動確認)をしておらず、約6割が手入れ(汚れやほこりをとる)をしていなかった
- いま取りつけられている警報器の約1割に、電池切れや故障がありました

プレ男点検したこと、一回もないや…。
「ピッ」と「ピッピッピッ」
電池式の6銘柄で、電池切れと故障のときの動き方を調べました(鳴り方の間隔などは銘柄でちがいます)。
- 電池切れ:「電池切れです」などの音声のあと、「ピッ」という短い音と表示灯の点滅がくりかえされました
- 故障:「故障です」「警報器の異常です」などの音声のあと、「ピッピッピッ」という短い3連続の音と表示灯の点滅がくりかえされました
- 電池切れの警報が出ているあいだも、火災の警報は正しく作動しました
アドバイス
- 点検をおこたると、正しく動かない状態のまま放っておくことになりかねません。定期的に点検しましょう
- 警報器は、鳴っていなくてもつねにセンサーが働いています。本体の消耗・劣化を考えて、10年を目安に本体を交換しましょう
- 点検・交換のときはけがに十分注意する
- 点検・交換に便乗した悪質商法にも十分注意しましょう

住宅用火災警報器は、鳴っていなくてもつねにセンサーが働いています。定期的に点検し、10年を目安に本体ごと交換しましょう。
乾電池の注意はリモコンや防災ライトの乾電池、古いのと新しいのをまぜていない?、地震のあとの火災の注意は地震のあと、電気がもどった瞬間に火事に?へ。

プレ男取扱説明書を見て点検してみる。取りつけた年も確かめよう。

メル美脚立に乗るときは気をつけてね。
地震のときの家具・家電の転倒防止は、地震のけがの約30〜50%は家具・家電の転倒や落下へ。
まとめ
- 住宅用火災警報器は設置が義務(新築は2006年から、既存住宅も2011年までに順次)。基本は寝室と寝室がある階の階段の上
- あると死者数と損害額は半減(消防庁の分析)
- 約5割が点検したことがなく、取りつけてある警報器の約1割に電池切れや故障
- 「ピッ」は電池切れ、「ピッピッピッ」は故障のお知らせ(調べた6銘柄)
- 定期的に点検、10年を目安に本体ごと交換
- 点検・交換に便乗した悪質商法に注意
参考文献
- 国民生活センター. 住宅用火災警報器の点検をしましょう!-経年劣化や電池切れにより正しく作動しないことも-(2017年9月7日). https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170907_2.html (閲覧日:2026年10月10日)
- 総務省消防庁. 住宅用火災警報器Q&A. https://www.fdma.go.jp/relocation/html/life/yobou_contents/qa/ (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。