
プレ男60代の父が、足がしびれて、しめつけられる感じがして歩きにくいって。最近はトイレも近いらしい。腰が悪いのかな。

メル美足のしびれとトイレって、つながっているのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、背骨の神経の通り道が狭くなる病気の話です。難病情報センターの「黄色靱帯骨化症」(令和6年10月更新)と「広範脊柱管狭窄症」(令和4年12月更新)、どちらも脊柱靭帯骨化症に関する調査研究班の解説をもとにまとめました。首の後縦靱帯が骨になる病気は後縦靱帯骨化症の記事にまとめています。
黄色靱帯骨化症
どんな病気?
- 脊髄(神経)のうしろにある黄色靱帯というじん帯が骨になってだんだん大きくなり、神経を圧迫して、主に足のまひを起こす病気です
- CTを使った研究では、約36%の人に黄色靱帯の骨化があり、とくに30歳以降に多いことがわかりました。ただし、骨化があってもまひが起こらなければ、この病気とは診断されません
- 原因は、外からの力、加齢、遺伝、代謝などいろいろな原因が重なって起こると考えられています
どんな人に多い?
- 受給者証をもつ人は4,238人(平成26年度)です
- 40歳以上に多く、男女差はありません
症状
- 患者さんの多い胸の背骨の黄色靱帯骨化症では、足のしびれ、しめつけられるような感じ、力が入らない、歩きにくい、排尿の障害(頻尿・尿もれなど)が出ます
治療と注意
- 症状が軽い場合は、薬で様子をみることがあります。まひが進む場合は、骨化を取り除く手術をします
- 骨化はだんだん大きくなることがあり、また転ぶと急にまひが進むことがあるので注意が必要です。転ばないように注意し、定期的に受診しましょう

プレ男足のしびれと頻尿や尿もれが、背骨の神経の圧迫で一緒に起こることがあるんだ。
広範脊柱管狭窄症
どんな病気?
- 首・胸・腰の背骨の広い範囲で、神経の通り道(脊柱管)が狭くなり、脊髄の神経が障害される病気です
- 2か所以上の狭窄による神経の症状で、日常生活が大きく影響されることが診断の条件です
- 原因は不明ですが、加齢にともなう椎間板や関節の変化、黄色靱帯が厚くなることなどで起こると考えられています。脊柱管が生まれつき広い人と狭い人がいることも知られています
どんな人に多い?
- 受給者証をもつ人は5,125人(令和2年度)です
- 男女比は2対1で男性に多く、中年以降、とくに60歳代に多くみられます
- 狭くなる場所は、首と腰の組み合わせが7割です
症状
- 首:手のしびれ・使いにくさ、足のしびれやつっぱり、歩きにくい、頻尿
- 胸:首の症状のうち、手以外の症状
- 腰:立ち上がったときや歩いたときの足の痛みやしびれ
- これらが組み合わさって、手足にさまざまな症状が出ます
治療
- 安静を保つための固定具、痛み止めなどの薬、神経ブロックなどを行います
- まひがはっきりしている場合や、薬などで効果がない場合は、手術で神経の圧迫をとります

黄色靱帯骨化症では、足のしびれや歩きにくさのほか、頻尿や尿もれなどの排尿の障害が出ることがあります。転ぶと急にまひが進むことがあるので、転ばないように注意し、定期的に受診しましょう。

メル美トイレが近いことも合わせて伝えて、整形外科で背骨を調べてもらおうね。足元の段差にも気をつけて。
まとめ
- 黄色靱帯骨化症:脊髄のうしろのじん帯が骨になり、足のしびれ・歩きにくさ・頻尿や尿もれ。40歳以上に多い
- 広範脊柱管狭窄症:首・胸・腰の2か所以上で脊柱管が狭くなる。男性・60歳代に多い
- 首と腰の組み合わせが7割。歩くと足が痛む・しびれることも
- 軽ければ薬など、まひが進めば手術
- 転倒で急にまひが進むことがある。転ばないように、定期的な受診を
参考文献
- 難病情報センター. 黄色靱帯骨化症(指定難病68)(情報更新日:令和6年10月、脊柱靭帯骨化症に関する調査研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/58 (閲覧日:2026年10月12日)
- 難病情報センター. 広範脊柱管狭窄症(指定難病70)(情報更新日:令和4年12月、脊柱靭帯骨化症に関する調査研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/101 (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。