
メル美マラソン大会に向けて、先月から急に走る距離を増やしたの。そしたら、すねの骨のあたりがずっと痛くて。ぶつけた覚えはないんだけど。

プレ男けがをしてないのに骨が痛むってこと、あるの?
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、疲労骨折の話です。日本整形外科スポーツ医学会(日本スポーツ整形外科学会)の「スポーツ損傷シリーズ 8.疲労骨折」をもとにまとめました。
疲労骨折とは
- 1回の大きな力で起こるふつうの骨折とはちがい、骨の同じところにくり返し加わる小さな力によって、骨にひびが入ったり、ひびが進んで完全な骨折になったりした状態です
- スポーツでは、短い期間に集中的にトレーニングをしたときに起こることが多いです
- すね(脛骨・腓骨)、足の甲の骨(中足骨)、かかと、ひざのお皿、太ももの骨、肋骨、ひじなど、いろいろな骨で起こります
原因
| 本人の技術・体力の問題 | 練習・環境の問題 |
|---|---|
| 筋力の不足 | 練習しすぎ(練習量の急な増加や質の変化) |
| 筋力のかたより | 体力や技術に合わない練習 |
| 未熟な技術・フォーム | 合わない靴 |
| 体のかたさ など | 固すぎる・柔らかすぎる練習場 など |

メル美急に距離を増やしたのは、まさに「練習量の急な増加」だ…。
診断
- はっきりしたけががないのに、骨の上のかぎられた場所が続けて痛むときに疑います
- まずX線写真で骨折を確かめますが、わからないことも多く、そのときは数週間後にもう一度X線をとるか、MRI、CTなどの検査をします
治療と予防
- 多くは、痛むところを安静にすることで治ります。ときに手術が必要な場合もあります
- 原因を考え、ふだんから練習のしすぎや単調で同じことばかりのトレーニングをさけ、体調を整えておくことが大切です

疲労骨折は、骨の同じところにくり返し小さな力が加わって起こります。はっきりしたけががないのに骨の上が続けて痛むときは、早めに整形外科で相談しましょう。最初のX線ではわからないことも多いとされています。

プレ男大会前でも、まずは整形外科で見てもらって、休むことも練習のうちだね。
まとめ
- 疲労骨折は、くり返す小さな力で骨にひびが入るもの
- 短い期間の集中的なトレーニングで起こりやすい
- 原因は練習量の急な増加・合わない靴・固い路面・筋力不足・フォームなど
- けががないのに骨の上が続けて痛むときに疑う。最初のX線ではわからないことも
- 多くは安静で治る。練習のしすぎ・単調な練習をさける
参考文献
- 日本整形外科スポーツ医学会 広報委員会. スポーツ損傷シリーズ 8.疲労骨折. https://jsoa.or.jp/content/images/2023/05/s08.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本整形外科学会. 症状・病気をしらべる「疲労骨折」. https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/stress_fracture.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。